2010年12月29日水曜日

バルブとバルブガイド



この夏くらいからフロントシリンダーからの白煙がひどく、そろそろごまかせないなぁってのがそもそもオーバーホールしようと思ったきっかけです。

それだけならきっかけだけで終わってたんだけど、ミッションオイルがプライマリーに回っちゃってて、クラッチプレートをキレイにしてもすぐにクラッチが滑っちゃう状態になってしまったので、これはマジでごまかせないな、と。

そんなわけで12月くらいからぼちぼちばらし始めました。

始めたときは、別にブログをつけていこうという気持ちはなかったんだけど、今日、あまりにもびっくりしたことが起きて、話のわかる友人にいちいち報告しまくりたかったんだけど、そんなめんどくさいことせずにブログにすればいいじゃん、ってのがこのブログを始めたきっかけです。

ということで、前置きが長くなったけど、今日のびっくりしたこと、本題です。

フロントのロッカーカバーを開けたら、Ex側のバルブスプリングが真っ黒でした。というか、カーボンびっしりでした。


しかも、バルブスプリングを取り除くと、バルブガイドがバルブと一緒に動いている。

ん? ん〜〜〜〜〜?!

バルブとバルブガイドが固着して一緒に動いているし、バルブが下がると、バルブリングがあるロッカーボックス(?)から燃焼室が見えてるし。ん〜〜〜〜〜〜?!

Exのバルブが下がったところを燃焼室側から見るとがこんな感じ。あってはならないクリアランスがあります。


つまり、燃焼ガスがロッカーボックスへ吹き抜けてた、と。そりゃぁオイルも下がりますわな、下がりまくりですな。

というか、そんなことよりもバルブガイドがバルブに固着して、バルブと一緒に動いて、要はバルブガイドが抜けちゃって、そこからオイルが下がるし、燃焼ガスが上がるし、めちゃくちゃですね、もう。

バルブスプリングも燃焼ガスの熱にやられたのか、すっかり短くなってます。


左から2本目、4本目が正常なスプリング、1本目、3本目がやられちゃったやつです。

さすがハーレー、こんなんでもちゃんと走りますね。

それにしても、これ、どのくらい直さなきゃならないのかなぁ。開ける前はバルブガイド打ち変えで済むと勝手に思っていたけど、バルブガイドを打ち込む穴が、明らかに大きくなっているんだよね。


内径を図ると0.725 inch。これって多分、オーバーサイズのバルブガイドでどーにかなる話じゃなくて、特注で作る世界の話なんだろうなぁ。。。。。

つづく。