2022年4月9日土曜日

謎が解けた

 パーツを揃えバイクを組み上げていく。ついでにミッションオイルの漏れも対策しておく。シフターフォークのシャフトを塞いでおいたシールがなくなっていたのでそこから漏れていたのだろう。

シフターフォークのシャフトのシールがない

カウンターシャフトのシールもついでにやり直し。思いっきり盛っておいたらミッションスプロケに干渉してリアタイアの回転が渋くなったがそれに気づくのにちょっと時間がかかった。シールをやり直し。

組むときはパーツを洗浄したりアライメントを取ったりネジ穴を補修したりしながら作業をするのでまぁめんどくさい。それでもショベルヘッドが乗っかりエンジンがエンジンらしい形に戻っているのをみるとなかなかテンションが上がる。

ショベルヘッドエンジン


静かすぎる純正マフラーを取り付けて火入れを待つ。

そして、楽しみにしていた週末。午前中に火入をして問題ないことを確認したら、午後はその辺を流しに行こう。天気は晴れ。気温20度。空気が乾燥していて最高のコンディションだ。楽しみでしかない。

ふつーにエンジンがかかりしばらく暖気。

すると、以前と同じようにオイルが漏れている。しかもかなりのペースで。マジか。ガスケットじゃなかったのか。

よーく見てみると、たしかにシリンダーの壁面からシュワシュワとオイルが吹き出ている。


動画はこちら。


しかも前後両方だ。

くそっ! 

「安物の台湾製パーツ」は過去の話にはなってなかったのか。いや、たまたま運が悪かったのか。いずれにしても一年で一番気持ちのいいこの時期をメンテに費やすのは残念すぎる。

2022年4月3日日曜日

謎のオイル漏れ #3

 そんなわけでシリンダーのオイル漏れ。集められる限りの材料からガスケットが吹き抜けたと判断。4,000回転回したらダメ、絶対。

そして、なにかあるかもしれないと思って開けてみたロッカーカバー。やっぱり何かあった。リアのIn側のローカーアームに噛ませてある波型ワッシャーが割れていた。

左下が3つに割れた波型ワッシャー

まれに、ケーブルがFフェンダーに当たるような軽い音が聞こえたんだけど、これが原因だったのか。前回ばらしたときも全く同じ箇所で同じことがおきていたので根本的な原因があるのだろう。

色々考えてみたんだけど、おそらくエンドプレイが大きすぎるのではないかと判断。既定値は0.004 ~ 0.025 inch (≒0.1mm~0.6mm)。新品のワッシャーを入れた状態ではエンドプレイが0。ワッシャーを縮めた状態で大体0.5mm。問題なさそうなものだが、他の箇所と比べてみると、ワッシャーを縮めた状態でのクリアランスが明らかに大きい。手持ちの0.01inch(≒0.25mm)のシムを入れて対策。ちなみにこのシム、いつ買ったのか全く記憶にない。2011年のときなのかな。


コンロッドにつけっぱなしにしておいたピストンは、じゃまにならないよう、一番引っ込んだ位置(下死点)付近にしておいた。クランクを回すとクランクケースから出ているスタットボルトに引っかかって、ピストンかリングのどちらかを傷つけるから、スタッドボルトを養生しておこう。

そう思ってほったらかしにしておいたら、案の定、スタッドボルトを養生する前にクランクを回してしまった。何もなかったことにしようかと思ったけど、よーく見てみると2ndリングに傷をつけてしまった。

2ndリングの傷

無駄な出費と作業と慣らしが発生する、素人修理あるある過ぎて悔しい。しかもしかも、オーダーしたピストンリングはサイズを間違えていたというおまけ付き。もう、何もなかったことにして正しいパーツをオーダーする。そんな方法が一番良いと思うのが最近の気づき。