2019年6月15日土曜日

梅雨のさなかに

さてさて、盛大なオイル下がりの修理の続きです。

ガスケットとかメタルクリーンとかを揃えたのでバルブ周りを組み始めます。前回バルブのすり合わせをやらずに組んだら、キックが少し軽くなったので圧縮が完璧じゃなかったのでしょう。カムもアンドリュースのA2に変えたのに何が変わったのかさっぱりわかりません(もともとA2カムがそうなのかもしれない)。

ということで、今回はせっかくなのでバルブすり合わせもやってみます。以前買って二度と使うことはないと思ったので捨ててしまったタコ棒を買い直すという罰ゲームからのスタートです。


こんなようにツルツルになっているバルブの合わせ面が、


こんな具合にすりガラスのようになればOK(と、グーグルさんに教わった)。

すり合わせはめんどくさいしカンカンうるさいんだけど、全部で4本しかないから、4バルブ/シリンダーの4発とかに比べたらものすごい楽ですな。

んで、これは組み上がってからの話だけど、キック踏んだら過去最高に重い。キックが落ちない。ハイコンプかと。走りがどう変わるのか楽しみです。

そして組み上げるためにはちろんバルブステムシールを交換するんだけど、ヘッドはS&Sのスーパーストックだからバルブガイドは .625インチの直径のはず。それに合うシールも2セットある。JAMSのしっかりしたやつ。

ところが。
シールをバルブガイドに合わせてみるとスカスカです。ん? ん〜〜〜!?

バルブガイドの径を測ってみると、なんと .609インチ。なんだこれ?

バルブガイドの直径
0.609インチ

シールの内径は .613インチ。ガイドよりだいたい0.1mm大きい。

シールの内径
0.613インチ 
なんだこれは? こんなことがあるのか? と思いながらもまぁいいや、このガイドに合うシールを探そう、と。

ところが。Again.
無いのです。ガイド径 .609に合うシールがないのです。

今までついていたキブルホワイトのシールはぴったりだったじゃないかと思って、キブルホワイトのwebにあるカタログを見ると、ガイド径 .625用のシールと記載です。何だそれ。一応、今まで使っていたそのキブルホワイトのシールの内径を測ると .604インチ。
Kibble Whiteのシール内径
.604インチ
多少拡がるとはいえ、 .625のガイドに入るとは思えません。Junkboxに入っていた .625のガイドで試したけど、どうやっても無理でした。

うーん、たまたま買ったシールは自分のバイクに使える数少ないパーツだったのか。

このヘッドはS&Sのものなので、S&Sのシールなら合うのじゃないかと思い調べますが、そもそもサイズが記載されてなかったし、ダメダメなKibble Whiteと同じ純正タイプだったのでこちらも使いたくありません。

どうしようかしばらく途方に暮れます。本当に困った。もちろんガイドを打ち替えればよいのですが、コストと時間を考えると勘弁してほしいです。

いろいろ考えたけど、耐熱ガスケットで隙間を塞いでしまえば良いんじゃね?というアイデアにたどり着きました。確か風呂に入っているとき(よくあるパターン)。

ということで、まずは十分な強度が出るのか、シールだけをつけて一晩おいて、翌日外してみようと。翌日、シールを外すのがそれなりに大変だったので、OKと判断します。

今度はバルブガイドのセンターにしっかり装着できるよう、バルブを通してからシールを付けます。こんな感じ。ガイドのツライチとぴったり合うので仕上がりの見た目はきれい。




さて、あとは組むだけですね。

・・・・・んで、先週組み上がって、エキパイ取付部に付けたガスケットが安定するのを待って、火入れしたのが今日。



いい感じです。明日は雨が上がるので少し乗ってこよう♪