2020年12月21日月曜日

20年超えのレザージャケット

革ジャンのことをレザージャケットというとちょっとシャレオツ感が出ますね。

最初にバイクを買った’98年、ハーレー乗りは革ジャンだろってことで上野で買った革ジャン。ダブルとシングルの違いくらいしか理解してなかったから、サイズは合ってないし、風がスースー入ってくるので寒いし、当時といえども結構安い9,800円だったし、よくわからないBikersとかいうブランドだったし、まぁ決して良いモノではなかったと思う。

けれどもそこは初めての革ジャン、時々ミンクオイルを塗るのは欠かさなかったし、色んな所に行ったし思い出は結構ある。

’98年、当時アメリカに住んでいたハーレー乗りで、今の自分のバイクの前オーナーの人にそそのかされて初めてサウスダコタのスタージスに行ったときに着ていたのもこの革ジャン。車で行ったのに。その時現地のヘッドクオーターで背中と袖に縫い付けてもらったパッチは20年以上たった今でもお気に入り。

そして8年後の2006年、今度は自分がアメリカに住んでいるときに行ったスタージスに着ていったのもこの革ジャン。2週間で8000キロくらいだったかな、よく走った。もちろん、またオフィシャルパッチを縫い付けてもらう。

ヘッドクオーターでパッチを縫い付けてもらう。
’98年当時と同じおばさん


’98の薄汚れたパッチの上に’06の新しいパッチを重ねる

そんな思い出深い革ジャンだけどサイズが合ってないのは相変わらずだし、革ジャンのくせして異様に寒い。いい加減嫌気がさして8年前には化繊の便利なジャケットを買った。これで思い出深い革ジャンは引退。

ところが、便利なはずの化繊のジャケットも意外と寒いことに数年経ってようやく気付く。ジャケットの一部が着脱式になっていて、その部分を取るとメッシュジャケットになるすぐれものなんだけど、接合部分からの隙間風的なものがひどく、真冬は決して暖かくない。

こいつは多機能だったんだけど、冬は寒い

そこで、去年くらいからまた思い出の革ジャンを引っ張り出してきたんだけど、やっぱり寒いものは寒い。で、よーく見てみると、左右のポケットだが、全く防風処理がされてない。しかもポケットにはジッパーもボタンもないので常に全開状態。ポケットの中は薄い綿生地一枚だからそりゃ寒いわけだ。試しにガムテでポケットを塞いで走ったらすごく暖かい。

そんなことに気づいたのが革ジャンを買ってから22年後の2020年の冬。いやもう今年の1番のニュース。ポケットはゴムのりできっちり塞いでそこそこ暖かく着ています。

ところで半年以上前、コロナ禍で給付金10万円が出たとき、冬になったら革ジャンを買おうと決めた。最初の革ジャンは20年着た。バイクに乗れるのがあと20年あるかどうかわからないけど、次に買うのは人生最後の革ジャンになってもおかしくないから、うんといいやつを買おう、と思って冬が来るまでお金をとっておいた。

うんといい革ジャンがどこに売ってるかよく知らないけど、日本ならここだろってことで浅草のKADOYAに行ってそれっぽいのを物色してきた。たしかにモノは良いし結構ワクワクするんだけど、そこは黒い革ジャン。今持っている9,800円のBikers革ジャンと比べると遠目で見たときに大きく変わらない。さらに、袖の長さでサイズを合わせると襟元がすかすかになってしまう。うーん。。。。残りの20年もBikersに活躍してもらおうかなぁ。。。。

2020年12月20日日曜日

能登半島へ Day3

もう三日目であとは帰るだけなのであまりテンション上がらないけど、まぁ書き始めたものを終わりにしたいってのもあるのでサクッと。

北陸から帰京するのも3回目だから今回はちょっと違ったルートを通りたく、高速で新潟に抜けてそこから南下、国道の標高日本一で有名な志賀・草津ルートを抜けて、まだ通れるかわからないけど八ッ場ダム脇のもう誰も走ってなさそうな旧国道を通って帰ろうと。だいたい400キロくらいか。

走り始めるとちょっとギアの入りが悪い。ここ数日そんな感じ。クラッチが完全に切れてないかもしれないと思い、高速途中のインターで休憩し調整。

調整をサクッと終えて、止めておいたバイクを後ろに動かすとオイルの筋が。


結構な量だった。どこかにクラックでも入ったのか、オイルラインが切れたのか。

オイルラインならなんとかなるはずだけど、クラックだったらここで終了だなぁ。。。などと思いながら車体の下をよーく確認。エンジンをかけてオイルラインに圧をかけて確認するもこれ以上の漏れはない。おそらく何らかの理由でクランクケースブリーザーホースに溜まったオイルが車体の移動とともに垂れてきたのだろうと判断。

長野のどこかで高速を降り、交通量の多い国道を渋峠に向かって走る。車は流れているけど気持ちが良いほどのペースではない。標高が上がるに従って気温は下がり県境では9度。


空気が薄いからなのか、ノロノロとした上りで負荷がかかりすぎたのか、両方なのかわからないけど、てっぺんに着く頃にはオイルタンクで計ったオイル温度が70度くらい。オーバーヒート寸前。エンジンを冷ましてる間、温かいそばで体を暖め地元群馬を下っていく。

草津ルートは火山ガスが濃くなる危険があるため、徒歩、バイク、オープンカーの通行は禁止とのこと。万座温泉の方に迂回させられる。有料道路料金が残念だけど、そっちルートも嫌いじゃない。晴れていれば右手に雄大な浅間山が見えるはず。

残念ながら浅間は見えず、しかも、軽井沢の大渋滞にハマり(休日の軽井沢なんて大嫌いだ)、予定より2時間押して自宅に到着。

大きなトラブルもなく1400キロの旅を無事終了。満足。本当に満足した。実際、このあと一ヶ月位は特にバイクに乗りたいという気はおきてない。

さて次はどこに行こう。

2020年12月13日日曜日

能登半島へ Day2

昨日は朝5時頃に家を出発し、4連休初日の渋滞にハマることもなく15時にはホテルにチェックイン。のんびり風呂に浸かり、近所の美味しいご飯とお酒でいい感じに仕上がり、二日目の快晴の天気予報にワクワクしながら眠りにつく。時刻は夜8時。 

なにをどうしてそんな早い時間に寝ようと思ったのか全く覚えてないし、そんな時間に寝たら夜中に目が覚めるのはわかりきっていそうなものだけど、夜8時に寝た。
そして、深夜2時に目覚める。4時か5時位までは寝ていようと思ったけど全く寝付けず。結局6時頃には出発。ちなみに8時間は寝ないと辛い体質なので、睡眠時間は足りてない。

今日のルートはこんな感じで約450キロ。


まずは氷見漁港で朝ごはん。




ちょっと期待していたのとは違って残念。刺し身をもっとたくさん食べたかった。

静かな海沿いの道を北上する。海は穏やかで、すれ違うバイクもほとんどいなくのんびりと景色を楽しむ。






今回で3回目になる能登半島、ちょっと違った道を走りたく内陸へ。





途中、対向車の合図で一斉取締に気づき何事もなく通過。パッシングをしてくれたJeepの人ありがとう。

お昼すぎに能登半島最先端の灯台に着くとバイクも人もたくさん。この頃から睡魔と疲労感とが。。。


コーヒーで目を覚まし半島西側の道を南下。景色は相変わらずきれいだが人も車も増えてきた。残るミッションは2つ。琴ヶ浜と、内灘海岸へ。

琴ヶ浜は最初に北陸を走った20年前に素通りしたリベンジ。砂浜を歩くとキュッキュと砂が鳴くので鳴き浜とも言われるがそれを体験してみたい。

全然鳴かないので帰ろうとすると、キュッキュ鳴き始めた。ツンデレか。


だいぶへとへとになってきたので帰ろうか真剣に考え始めたが、ツーリング仲間の一人が内灘海岸で撮った写真に乗っかりたい。北陸に行ったらここで写真を撮るのはアタリマエじゃないか。内灘海岸で写真を撮らずに北陸に行ったなんて言えるわけじゃないかというノリがほしい。

ということで入り口が見つからずだいぶ迷った挙げ句到着。
内灘海岸定期

ミッションコンプリート。これで身内の誰かが次に北陸に行ったときも必ず内灘海岸の写真が撮られると思うと一安心。

ホテルに戻り、朝ごはんで逃した刺し身を食べたくて近所のちょっといい感じのお店へ。
何をどう思考したのか深く反省したいが、刺し身ではなくのどぐろの塩焼きをオーダー。初めて食べるのどぐろは普通の白身の魚でしかなかった。



敗北感を胸に2二日目を終え、明日の帰路に備える。

2020年12月10日木曜日

能登半島へ Day1

バイクアドベントカレンダーの9日目の記事です。

去年は天気が悪くて諦めた北陸。今年は天気がバッチリの予報だったので色々準備して2泊3日、1400キロの旅へGo!

2年前に2回めのオーバーホールを開始してから初めての結構なロングになるので楽しみすぎる。世間は4連休なので、高速の渋滞はすごいことになるだろうな。5時半くらいに出発すれば大丈夫かな。とか思いながらも案の定早めに目が覚めて5時ころ出発。幸いほとんど渋滞にははまらず首都圏脱出。

ちなみにその日の昼頃の渋滞状況。にっちもさっちもいかない。


中央道のSAで休憩を入れ、早い時間に松本を抜け、安房トンネルを超えて再度休憩。ここで会ったトライアンフの3人組とサイドバルブのソロは北陸で再度見かけることになる。


高山市に予約したホテルのチェックインは15時からだけど、この分だと13時には到着しそう。

せっかくなのでスーパーカミオカンデがある道の駅に併設された博物館(?)的なものを1時間位時間をかけてじっくり見る。すごいねー。よくこんなものを作ったし、作ろうと思ったなぁ。自分の知らない世界を垣間見るのは結構楽しい。

偉い人たちの書物
お気に入りは「陽子よ崩壊せよ」
「天使よ故郷を見よ 」のノリで。

そして、まだ時間はあったので国道41→471→360とものすごく気持ちの良い道をde tourして高山市へ。15時きっかりにホテルへチェックインし初日は終了。約400キロ。部屋から見える夕日が旅の雰囲気を盛り上げる。予報では明日の北陸は快晴。どんな景色が見られるかな♪





2020年12月7日月曜日

クラッチハブローラーベアリングの続き

 プライマリから感じる異音と嫌な振動はクラッチシェルとクラッチハブのクリアランスが大きくなったことが原因だろうってことで、オーバーサイズのベアリングを入れたのが前回8月のエントリ。

気づいたらもう12月。今はすっかり嫌な振動もおさまり、相変わらずのミッションオイル漏れ以外は快調そのものだけど、振動が収まったのは気温が下がったことが原因のような気がしてならない。9月頃までは少し走って暖まると振動があったし、クラッチの調整をミスっていてクラッチが完全に切れてない(=摩擦熱が必要以上に発生する)状態だったので。

ちなみに、このクラッチの調整、マニュアル通りにクラッチレバーの遊びを規定値通りに設定したんだけどそれが良くなかったらしい。ギアがつながっていてギアチェンジできなかったりしたし。どういうこっちゃ。遊びを少なくして調整したらバッチリ。

下はいつも走っている散歩道からちょっと外れて、お台場にまわり海沿いをちょっと歩いてみたとき。夏頃。田舎出身者なんで都会のキレイな景色には惹かれる。


こっち(↓)はまだ振動が消えずにあれこれやっていたとき。どう頑張ってもクラッチチェルがまっすぐ取り付けられず、悩んだ結果新品のクラッチチェルにしたんだけどやっぱり真っ直ぐにならたかったとき。もう諦めてそのまま組んだ。

※実際にはこんなにガタついてないけど

そして季節は秋になり、天気が良ければ去年のリベンジで能登半島一周だ。ホテルを取ったりルートを考えたり、バイクを整備したり、まぁ気分は高まる♪

2020年8月23日日曜日

クラッチハブローラーベアリング

 トランスミッション付近からの異音に悩まされ続け、「おそらくミッションオーバーホールだろう」ということで自分ではできないので近所のディーラーに駆け込んだはいいけど、「ショベルはねぇ。。。」という回答で他のお店を紹介してもらった。紹介してもらったお店では、オーナーの方がちょっとバイクに跨り、「スプロケットのダンパーが大丈夫なら、クラッチハブローラーベアリングじゃないかな」というありがたいお言葉までが前回。

さて、それが原因だとしてどーすりゃいいんだ?ってのはあるんだけどとりあえずベアリングの新品パーツを探していると、なんと、オーバーサイズのものがあるではないですか。しかも2種類も。

こんなのとか。

同じようなトラブルになるのは普通なんですな。0.0004と0.0008の2つをオーダーして、まずは小さい方からトライ。

今まであった異音がビタッ!と止まる。もう最高。やっぱりちゃんとしたバイクは気持ち良い。そのまま近所の散歩道を少し散歩。キャブのジェットを変えたのでアイドリングも安定しているし、異音はないし、たまたまジェッペルで走ったんだけどショベルの音は最高だしで、ほんの少し走るつもりが100キロくらい。真夏は夜走るに限りますね。海辺の絡みつくような湿った風をショベルの低音で払いのけながらクルーズするとバイク乗りの楽しさを実感します。

駆動系がだいぶ暖まってきたあたりから今までの異音が少し発生するようになったので、かえったらベアリングを0.0008に変えてみよう。

・・・というのがお盆休み明けのいつかの平日。

今日は日曜日だけど、この週末でベアリングの交換と、相変わらず漏れてくるミッションオイルの原因を探ってみた。

これは0.0008inch(約0.02ミリ)
オーバーサイズのベアリング

ミッションオイルの方は、ものすごい面倒くさい作業をしてメインシャフトオイルシールを外し、中に入っているサンダンスのリークレスも見てみたんだけどさっぱり原因がわからない。2分割になっているリークレスのパーツの奥に入っている方が、外周が薄く削れてコンマ1ミリ位の針金ができていたけど、オイル漏れとは関係なさそう。

カウンターシャフトを止めている穴からも漏れてたので、ウルトラカッパーでシール。前々回それやってだめだったので、配管をシールする粘土状のものでシールしてみたけどそれもだめだったので、よーく脱脂してウルトラカッパーで再トライ。

メインシャフトの方から漏れているのは結局原因がよくわからないのでまた漏れてくるんだろうな。まぁしょうがない。

そして、いじったついでに色々見てみると、いくつか要メンテ箇所があったので対処。以下、今後のために。

セカンダリベルトのテンション調整
10lbで1inch以上持ち上がるのでたるみすぎ
・・・と思ったけどジャッキに載せてたからというのがわかりあとでやり直し

シフトをガチャガチャするアーム的なもの、
ボルトが緩んで外れそうだった

バッテリーのマイナス端子も緩んでいた

2020年8月2日日曜日

プライマリドライブ

プライマラリから異音がし始めたのが確か2019年の秋頃。エンジンスプロケットのダンパーがヘタったときの症状を大げさにしたような感じ。

原因がわからないのでミッションを下ろして開けてみるも何もなさそうなのでまた組んで、別の機会にミッションを下ろしたときにまた開けてみたけど結局わからず、たまたま見つけた錆びが出ていたカウンターシャフトを変えてみたり、そしたらものすごい量のスラッジが出るようになったので200〜300キロごとにミッションオイルを交換してみたり、ほとんどオイルが漏れないはずのサンダンス製リークレスを付けたのに結構な量が漏れてきたのでも一回ミッションおろして原因を探るもよくわからなくてとりあえずそのまま載せたら少しは良くなったり、、、まぁなんというか、2年前に車検を通した直後にOHを始めたんだけど、小出し小出しにトラブルが発生してまた車検の時期が来てしまったみたいな予想外の状態。

プライマリの異音の原因はおそらくドライブシャフトにガタが出ているのじゃないかと当たりをつけ、そうするともう自分の手には負えないのでショップに持っていく決心をした。

よく分からないショップに任せるくらいならディーラーのほうがマシだろってことで、近所の陸友モータース、と思ったら今はハーレーダビッドソン目黒になってた、に行ってとりあえず話を聞いてもらう。

ただ、古い車両はアレだそうでそこで見てもらうのは現実的ではなさそう。とても親切に応対してくれた工場長から信頼できるお店を紹介してもらい、杉並の方へ。

もともとHD目黒にいた方が独立してほんの一ヶ月前に開業したショップで、飛び込みでお邪魔したにもかかわらずちょいちょいっと症状を見てくれる。こちらでもとても感じ良く応対してもらったし、信頼の置けそうな感じのショップでした。

そして、原因はおそらくクラッチハブベアリングだろう、と。
な、なるほど! そこはノーマークだったし、エンジンスプロケのダンパーがヘタっている症状と似ていることもうまく説明がつく。しかもそれなら自分でなんとか修理できる可能性が高い。見てもらってよかった。

せっかくなのでオイルの2〜3本や4〜5本サドルバッグに入り切るだけでも買おうかと思って店内にお邪魔するも、どーやらパーツ類の小売はやってなさそう。逆に美味しいコーヒーを入れてもらってかえって申し訳なかった。今度本格的な整備が必要になった際にはぜひお願いしたい。

そんなわけで、オーバーサイズのハブローラーベアリングをオーダーしてパーツの到着待ち。治るかなぁー。

2020年8月1日土曜日

まだまだですなぁ

Youtubeをなんとなく見ていたら、S&SのBruceおじさんのサムネイルが出ているではないですか。まぁ大体見たことあるやつなので、久しぶりー、くらいでスルーしてたんだけどまた見てみた。この辺とか。


今のキャブは10年くらい前にOHやったときにくしゃみの症状が治まらなくて、アイドルジェットを0.33に変えてある。なんだけどエンジンが暖まってくると900rpm以下でアイドルしていると大体1分以内にプスンと止まる。ガスが薄いと思っていたのでアイドルジェットを0.36まで上げてみたこともあったけど流石にそれだと濃すぎて調子が悪いし、そもそもS&Sの推奨は88Cubic Inchまでは0.295。何かがおかしい。なんだかわからないけど。

という、10年来のもやもやの原因が上のビデオを見て分かった気がする。やっぱりね、ガスが濃いんだよ。エンジンをかけた直後の冷間時はエンストの症状が出ないけど、温まってくると症状が出る、っていゆーのはやっぱりガスが濃いんだと。

じゃぁなんで10年前のOH直後はくしゃみが頻発してたかというと、そもそもシリンダーとヘッドの間に隙間があったし、それを直したあともキャブの固定をミスっていて2次エアを吸っていたじゃないかと。

というわけで勇気を持ってアイドルジェットを0.295に戻してみた。



上が0.295で下が0.33
見た目全く同じ

その後いつもの道をちょっと流してみると、エンジンが暖まってない間こそくしゃみが出るものの、その後はとても安定している。安定しすぎていていわゆる三拍子にならない。そういえばひでさんから譲り受けた最初の頃もこんな感じだったな。

分かっているつもりだったけどまだまだですなぁ。

帰ってきてプラグを見るとやっぱり少し白いんだけどまぁ許容範囲かな。しばらくはこれで行ってみよう。

2020年6月28日日曜日

バラして組んで

ミッションオイルの漏れ方があまりにもひどいのでちょっと気合を入れて直したのが前回。そして、サンダンスのリークレスも入れて完璧に直したと思ったのだけど、それでも少し漏れてきてたのも前回。

ちょっとくらいの漏れならまぁこんなもんかってことで乗り続けていたら、すごい勢いで漏れてきた。数分に1滴したたるくらい。


尋常じゃないペースなので、ミッションケースにクラックでも入ったかと思い、このまま乗り続けるのはやめにして、バラしてみてどこから漏れているか調査。

クラック入っていたらせめて5速ミッションに載せ替えたいなぁ。4速(1:1)で高速はツラいからなぁ。なんて思いながら、いろいろ調べてみるとS&Sに5速ミッションがあるんだけど、5速のギア比は1:1です、と。全く意味ないじゃん。トルクを活かした長ーい変速域が魅力の一つでもあるのに刻んでどうすると。

6速ミッションもあるにはあるけど、6個もギアがあるとめんどくさいし、何速に入っているかわからなくなるし、そもそもキック付きがないし、30万以上するしで全く候補になりません。

で、ばらしてみたんだけど、原因がなんだかさっぱりわからない。幸いにも漏れている箇所はメインドライブギアだったので、ケースのクラックとかではなさそうだけど、なぜにそこから漏れるのかさっぱりわからない。


まぁせっかくばらしたのでエンジン側のスプロケのダンパーを変えてまた元通りに組み直して近所を流してこの週末は終わり。

また漏れてくるのかなぁ。。。。

2020年6月20日土曜日

まぁこんなもんか。

ミッションのオイル漏れは直ったようなのでバイクを組み上げていきます。

オイルラインを新しくし、プライマリーカバーのヒビが入っていた箇所を溶接で補強し、ちゃちゃっと組んで近所を試走。

プライマリーカバーのヒビ

溶接屋さんで補修してもらったあと
季節も良い時期になって、相変わらず近所の散歩道はゴキゲンです。
心配していた油温も、エンジンのアタリが付いたのか新しくしたオイルラインが良かったのかその両方か、200Fまでは行かずに安定しているように思えます。

環八の端っこの方
んでまぁミッションの中身のパーツを変えたので80キロほど走ってミッションオイルを交換。思った以上に金属粉が混じっていてビビりました。

そして、さらに200キロくらい乗って2回めのミッションオイルを交換したときはもっとひどいことになっていたのはこれまたびっくりでした。

そしてそして、直したはずのミッションオイル漏れが再発しています。まぁこんなもんか。

2020年5月9日土曜日

ミッション

初めてミッションを分解しました。まぁ途中までですけど。

なにを、どうしてイケルと思ったのか分からないけどマニュアルやらYoutubeやらを見て、手持ちの工具でばらせると踏んでバラし始めたら、キックのクラッチギアが外せず作業ストップです。

手持ちのギアプーラーで外そうとしましたが、爪の厚みがありすぎて無理でした。ここ、このためにだけ使う専用のギアプーラーがあります。まぁこーゆー時は無理やりやってパーツを壊すよりは専用の工具を使うべし、なわけです。

ただ、その専用工具はここでこの一回しか使わないだろうし、その割に¥7,500円もするし、USから取り寄せなので納期が2週間位かかります。もう完璧な負けですね。泣きながらオーダーを入れて2週間待ちました。

ギアプーラーをセットしてギアを外す
カウンターギアとメインギアとケース
そして、ばらしてみらよくあるパターンの他のパーツもダメな感じだったのが見つかります。どーゆー訳かカウンターシャフトにサビが出ていたし、カウンターギアのシムは何かを噛んで削れていました。できればブッシングも変えたかったですが、プレスがないので断念。

マニュアル通りにカウンターシャフトを叩き入れると、オイルシールがきれいに2つに切れてしまい、しょうがないので手持ちのウルトラカッパーでシール。カウンターシャフトは回らないので大丈夫だと期待。

そういえば、キッカーカバー側のプレートを止めているネジは4本中3本がねじ切れて頭が飛んでいました。前にいじった人は何をやったんだ?

んで目的のオイルシールを交換して組み上げ、オイルを入れて一晩おいてみたら、あぁ、別のところから漏れてる。行けるかなーと思ったけどダメでした。構造上漏れるのですがね。量が半端なかった(あとから気づいたけど、メインドライブギアが奥に引っ込んでいると一層漏れる気がする)。

残念な結果に
しょうがないのでサンダンスのリークレス9,800円をオーダー。もう解脱した。

メインドライブギアが目一杯前に出ている状態じゃないと意味がないことに気づかず心が無になるところでしたが、
メインドライブギアが引っ込んでいるのでリークレスをつけても10分でこの状態
スプロケをつけ、ナットを締め込んで、メインドライブギアが目一杯手前側に出てくるようにして様子見。

これで一晩おいてそこそこしか漏れてなければまぁ良しとて組み始めよう。


2020年4月10日金曜日

そこじゃない

バイクには最高の季節になったけど、COVID-19のせいでツーリングする気にはなれず残念な2020年の春です。

とはいえメンテナンスには良い機会なのでエンジンオイルとミッションオイルを変えておきます。ミッションオイルは結構なペースで漏れるので結構なペースで継ぎ足していたので、結果的にはきれいなオイルのままじゃないかなと思っていたのですが、予想に反して以外に汚れていたのはびっくりでした。汚れは漏れていかないのでしょうかね。

そして、一週間後。すごい量のミッションオイルが漏れているではないですか。たぶん1合カップ分(180cc)くらい。ミッションオイルは1.5PINT(710cc)が規定量なので、1/4くらいは漏れた感じです。いくらなんでもこれはひどい。1カ月で空になる計算。

さすがにこれはやりすぎなので本腰入れて直そうかと。どーせメインシャフトのオイルシールだろうし。ミッション載せたまま修理できるし。まぁそれでもバイクの右側と左側の両方から攻めていかなければならない面倒くさい作業なんですが。

というわけでばらしていきます。

これはツールロールに入れている工具
作業が終わったときに何をツールロールに入れるか毎回忘れるので。



ミッションスプロケットを見ると、筋状に汚れが広がっているのが見えますね。盛大にオイル漏れしていたのでしょうな。ここのネジ、緩んでいたし。

そして、スプロケを外してみると、


Oh... メインシャフトとスペーサーの間から漏れてるじゃないですかっ! 本来は上の写真の緑の部分のちょい上、メインシャフトオイルシールから漏れているはずなのにっ。そこじゃないっ!!  ってオイル漏れする場所に本来もなにもないですけど。

しかしここから漏れてると、相当めんどくさいですね。ミッションを下ろして全バラコースです。やったことないですよ。できるのかな。

まあね、でもね、エンジンオーバーホールだってやってことなかったわけですからね、なんとかなるかもしれませんね。というわけでまたしばらくは楽しめそうです。



2020年3月22日日曜日

最近のこと

まぁなんとなく最近のことでも書こうかと。

2月の最初に群馬の実家まで往復して大きなトラブルがないことを確認してからは毎週のようにどこかに走りに行っています。

房総半島、山梨の山の方とほったらかし温泉、千葉にキャンプ、西伊豆スカイライン、長野の下の方、とだいたい月1000キロくらいのペースですね。9年前に初めてオーバーホールを終えた直後と同じノリ。

バイクが直った直後にどーゆー分けか財布の紐が壊れて、ヒーテック(今はHeatmasterという電熱ウェア)の型落ちモデルを上下で買ったんだけど、これが大正解でした。

先日行った長野は気温20度近い東京から8度の山奥までずっと高速に乗りっぱなしという、着るものがすごく悩ましい気温。おまけに風速12メートルのほぼ向かい風なので、ただでさえ寒い高速が更に寒くなるという。

時速100キロで仮に風速10メートルの向かい風を走っていると体感温度がどれくらいになるのだろうと思って調べてみたら、便利なサイトがあるではないですか。

https://keisan.casio.jp/exec/system/1257417058

マイナス8.5度だそうで。
そんな中、1時間とかふつーにバイクに座ってじっとしてるって考えてみるとおかしいですね。まぁ実際はヒーテックのおかげで本当に快適なんですが。下はヒーテックのインナーと普通のジーンズ、上はウールの薄手の長Tとヒーテックとライディングジャケットの合計3枚だけで寒い高速を快適に走れます。おまけにリモコンがものすごく便利。高速走りながらでもかんたんに温度調節ができます。

値段がバカ高いから普通の状態だったら絶対買えなかったけど、バイクが1年半ぶりにちゃんとしたってゆーテンションと、型落ちモデルが30%オフだったラッキーが重なって、まったくもって不合理と思える買い物をしちゃって本当に良かったです。

さて、これで去年行けなかった太陽堂カントリーロッジ木の実、北陸のうち、太陽堂には行けたから、あと2つも近いうちに行こうと思います。

ゲストハウス太陽堂
オーナー&ゲストさんに地元の方も混じってとても楽しい時間を過ごしました
太陽堂からの帰り道は国道153号で矢筈トンネルへ、飯田から高遠までマイナーな下道を通り高遠から杖突峠を抜けて諏訪南インターへのルートが最高。特に最初の153号はだいたい4速2,500回転くらいでクルーズできて最高に気持ち良いし、伊那のあたりでは左手に駒ヶ岳(?)を見ながら北上していくシーニックルートです。

伊那のあたりから見る駒ヶ岳かな?
雪がとてもきれいなので少しルートをそれて写真を撮ってみた。

2020年2月1日土曜日

ちょい乗り

この半年くらい、連続して100キロ以上乗ったことなかった。トラブルを直して試走させると、100キロ走らないうちに次のトラブルが出る、てなことを半年以上続けていた。まぁ、100キロは言い過ぎでたぶん30キロとか、ゲートブリッジまで往復とか、そんな感じでトラブルが出ていた。

プライマリベルトが切れたあとは、パンクを直して、直したパンク修理剤が抜けちゃってまたパンクして(というのはあとから分かったんだけど)、タイヤ関係だったらそれなりに名のあるショップに持っていってパンク修理をしてもらって、ついでなのでひび割れていたフロントタイヤも交換したら3時間くらかけてもブレーキの引きずりが解消できなくて、しょうがないから自宅に戻って自分で直して、簡単に直ると思ったら結局7時間もかかった、なんて感じ。

それでもなんとかバイクとしてそれなりのコンディションには持っていけたようなので、群馬の実家まで久々のちょい乗り。1次ドライブのFプーリーに内蔵しているダンパーがちょっとへたり気味なことを除いてすこぶる順調 ♪。天気も絶好調の中、往復300キロくらい。本当に久しぶりのちょい乗りを楽しんだ。

これは帰りの高坂SA

帰りがけに、もうかれこれ20年以上お付き合いさせてもらってるハーレーのお店に顔を出して少しだべって、ちょっといじってあるミルウォーキー8(M8)を試乗。だいたい新しいハーレーは「興味が持てない」のひとことに尽きるんだけど、このM8は「やべー、速い!」。信号ダッシュで振り落とされそうになった。トルクがすごい。そして、楽。こんな良いバイクに乗ってたら堕落する(ってのは自分のスタージスの前オーナーの受け売り)。

今年はバイクに乗ることを楽しめるかな。

2020年1月5日日曜日

なんでか、ってこと

オイルクーラーをダブルにして、町中を走っても油温が180度くらいまでしか上がらなくなったのでとりあえず春くらいまでは乗れそうだなって喜んでいたのが2019年の末でした。

けれども、たしか12/30くらいにプライマリーベルトが切れて、まぁ切れたのが今回も家の真ん前だったし、幸い以前使っていたベルトもあったので翌日には直して、バイク部の走り初め成田山を楽しみにしてる感じの余裕でした。

んで、実走チェックってことでまずはガスを入れてタイヤエアーもチェック。エアーは一ヶ月くらい前にチェックしたばかりだから絶対に抜けてないし、チェックするだけ無駄なんだけど、まぁそーゆー無駄をおろそかにしないのが重要なのは今までの経験からよく分かっているのでとりあえずやっておきます。

すると、リヤが1.0くらいしか入ってないことに気づく。あぁ、チェックしておいてよかった、という気持ちよりも、またトラブルかよ、という気持ちのほうが強かったのは言うまでもない。おそらくスローパンクチュア。

これは自分では直せないので、世田谷のスピードスターへ。Google Mapで見ると翌日の元旦は休みだけど、大晦日の今日は営業中となっている。念の為電話するけど出ない。まぁ忙しくて出られないのかなぁと思いつつ店まで行ってみると1/3までお休み。そりゃそうだよね。普通は休んでますよね。

そして話は前後するけど、切れたプライマリベルトを交換するとき、ちゃんと、なんで切れたのか、というのは考えて、その原因を排除してから組むというのはやらなきゃならないことの一つ。それを怠ると組んだは良いけどそう遠くないうちに必ず同じトラブルが起きるから。

プライマリベルトが切れる原因について、よく熱とか言われるけど、多分熱よりもクラッチシェルの偏芯やベルトのセンターとスプロケのセンターが合ってないことや、異物を噛んだりという方が圧倒的に多いんじゃないかなと思う。今回だって真冬に切れているわけだし。

そして今回なんで切れたのか考えてみるけど、

  • 偏芯 → 問題なし
  • センターのズレ → マニュアルのめんどくさいページどおりやったので問題なし
  • 異物 → ケース内を確認するもなさそう

ということでよくわからない。
エンジンスプロケットとクラッチシェルの
センター出しをするめんどくさい作業のページ
気づいたこととしては、新品のフリクションディスクから出たと思われる金属粉がプライマリーケース内にこびりついていたことと、ベルトのメーカーがBDLなことくらい。※前回切れたのも確かBDLで、その前後につけていたHD純正は自分が手に入れてから通算13年切れてない。
それと、BDLのベルトは前回のOH直後に買ったので7〜8年前のものということ。

で、観測できる範囲の事実から推測した原因は以下のどれかかその全部。

  1. フリクションディスクから出た金属粉による摩耗
  2. BDLというメーカーのクオリティ
  3. 買ってから使わずに時間が立ったことによる経年劣化(登山靴のソールとかと一緒のアレ)

というわけで、どれが原因だったとしても、プライマリケースの中をきれいにして、もともと使っていたHD純正のベルトに戻せば原因は排除できるはず。という判断をしてさくっと組み上げたのが去年の年末。

そして正月に実家へ帰り、久しぶりに実家に泊まり、甥っ子姪っ子とスノーボードに行き、時折頭をよぎるベルトが切れた理由に納得がいかず、家に帰ってからプライマリを開けてみたのが1/4。

すると、ベルトの外側だけやけにカスが付いていた。
下の写真はばらしたあとだけど、糸くずのようなものが目立っていた。

こんなのとか

こんなのとか

なんでだろと思ってよくよく見てみると、クラッチシェル側の歯にかかっているベルトがだいぶ偏っていた。
この写真もばらしたあとだけど、こんな感じ。


外側に偏っている
本当は下の写真のようにセンターにあるのが理想。


ベルトがセンターに乗っている状態
上の写真のようになるために、マニュアルのめんどくさい作業のページどおりに作業をしたのだけれど、センターが出ていなかった。

じゃあなんでマニュアル通りにやってセンターが出ないかってことを探るんだけど、まずは現物の寸法を測ってマニュアルが正しいかを調べてみる。
こーゆー時にダンボールは有能
結果、全然違ってた。大胆に違ってた。
なんでこんなに違うんだって思ったけど、よく考えたら社外品を使いまくりなのでまぁ納得行く。

ということで、ベルトが切れた理由は金属粉のせいでもなくBDLのせいでも経年劣化のせいでもなく、センターが出てなかったことによるためと考えてほぼ間違いない。そしてセンターが出てなかった理由は社外品パーツ使用によるマニュアルとの差異発生によること。あぁすっきり。これに気づけないで乗っていたらまたどこかでベルトが切れていたはず。しかも今度は家の前ではなくて千葉のどこかとか出先だったかもしれない。気づけてよかった。「なんでか?」って重要。

これを解決するのにものすごく考えたんだけど、まあそれはそれ。jpcyclesにベルトのオーダを入れ、モノが届いたら早速作業だ。