2011年1月24日月曜日

SSTつくったよ

例のナットではコテンパンにやられたので、気をとりなおして別の作業へ。

シリンダーヘッドからバルブガイドを抜くときのツールを作ります。

イメージはこんなの。
JIMS Valve Guide Removal Tool Handle
http://www.jpcycles.com/product/910-147#

見た目は段が付いてるだけの金属の棒ですが、$30で売っています。高いですねー。

ということで、楽勝で作れそうなのに、買うとそれなりの値段がするなんて、出来たときのヤッタネ感が最高です。しかも、「SST作ったよ」とかジマン出来ますw。

材料は150円のボルト。
バルブガイドの内径が9mm、外形が16mmなので、直径12mmのボルトをチョイス。長さは15cm。


これをディスクグラインダで削ります。
ボルトが熱くなるので革手をして、セイフティーゴーグルをかけて、あるとすごく楽になる耳栓をして作業開始です。



はい完成。ヤッタネ。

下のような感じでバルブガイドに挿入します。
(バリが出てますね、あとで取ります)
実際の作業はこれからですが、シリンダーヘッドを熱くして、この元ボルトを突っ込んで、トンカチでたたき出す予定です。

2011年1月23日日曜日

That Nut Sucks #3

そんなわけで、近所の親切なバイク屋で貸してもらった鉄パイプを使ってチャレンジです。

鉄パイプの長さは1m以上。肉厚もありしっかりしています。これだったらスピンナハンドルの根元までかませても相当な長さが取れるので、あまりぐらつかずかなりの力がかけられそうです。

そうそう、ラスペネもわずれずにかけて、と。
この状態から鉄パイプで延長して、エイッ。思うに1000Nm位のトルクが掛けられたはず。

それでもびくともしません。
そうは言っても他に手がないので、諦めずに何度かトライ。すると、パキッ、からんから〜ん、と。
あーあ、何が折れたんだ?と見てみると、スピンナハンドルの差込口がポッキリ逝っちゃってました。差し込み角1/2インチなのに。
ここ、折れるんだね。
ついでに僕の心も折れそうです。

ってことで、もう、このナットは回せません。世の中のどこかには、これを回せる機械なり人なりが存在するのでしょうが、自分がその機械や人に辿りつけることはないだろうってことで、存在してないのと一緒です。
はい、回せません。

次に考えたのは、ナットの破壊。ナットクラッカーとかなんかでやってみようと。鉄パイプを返しに行ったら店の社長も「タガネで割っちゃうといーんじゃね?」と。

幸い、自分のショベルは’80年製だからだいたいのパーツはなんとか手に入ります。そんなわけで、そのバイク屋にバイクを持って行って破壊してもらうことにしました。

家に帰って、一応、このナットが買えるか調べてみると、J&Pにはありません。J&Pに無いってことは結構やばいってことなので、パーツナンバーでググッてみました。すると、出てくるのはNOSパーツデータベースとかばかり。ちなみに、NOSとは、あの、噴射すると速くなるやつじゃなくて、New Old Stock、新品未使用在庫品ですね。しかも、NOSパーツのデータベースでも「在庫なし」ばかり。

'80 Sturgisはご存知のとおり1次側がベルト。そんなレアな仕様は実は80~83(?)までのほんの数年間しかないです。ハーレーの歴史は100年超えてるのにね。ということで、このパーツ、なかなか無さそうです。

下はパーツリストの写真ですが、ここに写っている24番。Nut, Compensating Sprocket. Part#40247-80です。入手可能な情報あったらお待ちしてます。
それにしても、ほんと一筋縄ではいかないですね。

ということで、今回のO/Hではトラニーからプライマリへのオイル漏れ、それによるクラッチの滑りは諦めです。

リプレースパーツが見つかったときにナットを壊して外すつもりですが、それまではクラッチを掃除しながら乗ることにします。とは言ってもまだバラバラですけどね。

追記:
Part#40247-80見つかりました。(_ _)

That Nut (and the dealer) Suck #2

どーやっても回らないので、近所にあるショップに相談することにしました。

まずは、すごく近くにあるオートバックスに相談。いきなりバイクを押していくのは大変なので、まずは相談だけです。

これこれこーゆー訳でナットが回らないんだけど作業だけお願いできますか? と聞くと、店員がメカに相談してくれましたが、手におえそうにない、と。まぁそりゃそうですね。500Nm位まではやったけど駄目だった、とは伝えたので、普通はお手上げです。

けれども、近くにあるバイク屋に行ってみたら?と丁寧に教えてくれました。どうもありがとう。

で、次の店。近くにあるバイク屋に行く前に、そこよりは少し遠いけどディーラーに行ってみます。ものすごい無愛想なメカニックがものすごい無愛想に応対してくれました。これは喧嘩を売っているのか?と思うくらいにひどい態度でした。「一応見るだけは見れますよ」とは言ってくれたものの、とても行く気にはなれません。

そして、近くのバイク屋へ。ナットが外れないのですが作業をお願いできますか? と聞くと、ナットの径は?、ロックはちゃんと出来てる?、今までに何を試した?、工具はどーゆーのを使っている?などなど色々質問してくれて、最終的には力技で行くのがいんでない?という結論に。

ということで、60cmのスピンナハンドルをさらに延長すべく、鉄パイプを貸してくれました。

単に、いきなりやってきた客に「これ持ってって試してみなよ」と鉄パイプを貸してくれただけじゃなく、そうするに至るまで色々考えながら相談してくれたお店に感謝です。
BRCビッグマート。http://www.bigmart.biz/

お礼の意味も込めてラスペネ買って行きました。

つづく。

That Nut Sucks #1

その1です。

例のナット、正式にはCompensating Sprocket、Parts#40247-80、全然外れません。今日は、インパクトでトライです。


インパクトと言っても、かかるトルクはスピンナハンドルを使った時よりも少ないはずなので、狙いは衝撃です。ナットをトンカチで叩いたりもしましたが、そーゆーノリです。




ヤフオクで1300円だったインパクト。新品でも安い工具が色々なところから買えるので、オークションはあまり使わないんだけど、今回のはお買い得でした。


取っ手がなかったので、15cmのボルトで代用。






ンガガガガガガッ。
電動工具は楽ですねー。
ンガガガガッ。


しばらくやってもびくともしません。ん〜〜〜。


もう一度あぶってみます。念入りにあぶってみます。




やっぱりびくともしません。


じゃ、ってことでスピンナハンドルで力いっぱいやってみます。
今度は乗っかるだけじゃなく、筋肉使って力がかかるようにします。


それでもびくともしません。乗っかるだけで500Nmだから、今回は700〜1000Nm位トルクをかけられたと思います。


ということで、もう自分でやるのはあきらめて近所にあるショップに持っていくことに決めました。


つづく。

2011年1月19日水曜日

気が済むまで


今日、ホームセンターで買ったボルトが役に立ちそうかちょっとガレージまで降りていく。ちょっと確認するだけ。ねじ山がナット側とあっていたので大丈夫だった。

夜遅いし、部屋着で来たから寒いし、早く部屋に戻るべきなんだけど、ずいぶん見た目が変わったバイクを見ながらあれこれやりたいことを考えたり、パーツの造形美に見とれたり。

どのくらいガレージにいたのかわからないけど、部屋に戻ったら「気は済んだ?w」って妻に聞かれたくらい長い時間いたみたい。

こーゆー楽しさもあるバイク生活って素敵だ。

2011年1月15日土曜日

ロックバー works, but...

でかいナット

どーしても回せなかったでかいナット、北川商会のロックバーで二つのスプロケをガッチリ固定して再チャレンジ、の巻です。

まず、届いたロックバーの先端がやや尖っているので丸めます。自分のバイクのプライマリーはベルトなので、ギヤに傷が付いたりすると、ただでさえ切れやすいベルトが確実に切れることになると思います。

ロックバーの先端:丸める前
丸めたあと

んで、このバーをプライマリーの中の二つのギヤに噛ませます。がっちり噛みました。ロックバーworks:ちゃんと機能してます。



 ということで、再チャレンジ。

ギヤはガッチリ固定されてるし、スピンナハンドルを使っているので、かなりの力がかかるはず。それなのに、、、全体重をかけても回りません。

じゃ、お約束の炙りってことで、バーナーで炙ってみます。


炙るときは、対象物に熱がしっかり伝搬するように時間をかけることがコツだったと思ったので、少しづつ、ゆっくりと、しかもベルトを傷めないように注意して暖めます。

再度チャレンジ。やっぱり回りません。
こーゆーときは気分転換、ってことでクラッチ側の逆ネジになっているナットを外すことに。


リヤタイヤを壁際に押し付けておいて、えいっ。ズルッとリヤタイヤが空転しました。ブレーキもロックしておかないとダメですな。というか、リヤブレーキロックだけで行けたような気がします。こちらは問題なくゆるみました。

さて、気をとりなおしてクランク側のボルトですが、まぁ、なんてゆーか、いろいろやったけどダメですね。惨敗。

ちなみに全体重をかけたとき、どのくらいのトルクがかかったかというと、体重80Kg、スピンナハンドル長さ60cmで計算すると、
     80 x 0.6 x 9.8 =だいたい450Nm
ま、ま、まじですか?! 計算合ってる? 間違ってたらぜひ教えてください。
だって、450Nmってそれなりのインパクトレンチじゃないと出ない数字のはず。

うーん・・・・・・。

2011年1月11日火曜日

なんだかよくわからないけど、IDないとコメント残せない設定になっていたので、誰でもコメントできるように変更しました。それと、タイトルを分かりやすく変え、ついでにURLもちょっとだけ変えました。ブックマーク付けてた人、ごめんなさい。

さて、フロントシリンダーからの白煙がひどく、開けてみたらEx側のバルブシールが跡形もなく消えてるばかりか、バルブガイドとバルブが焼き付いていて、両方一緒にスコスコ動くなんていうスゴイことになっていたシリンダーヘッドです。

どうやら、シリンダーヘッドにオイルを循環させているラインの目づまりが原因だったようです。

リヤとフロントのシリンダーを結んでいるオイルライン、リヤ→フロントの順にオイルが流れますが、リヤ側のコネクタ部分を見たら見事にパッキンらしきものがグチャっと潰れていて流路がだいぶ塞がれていました。


金属のコネクタ内部に黒いゴミのようなものが詰まっていました。たぶん、本来はOリングか何かじゃないかなぁと思います。

取り出してみると、一応塞がってはいないものの、口を閉じたパックマンのような形でした。そりゃオイル流れませんね。

さらに、フロント側はもっとひどいことになっていて、下の写真の左端からパッキン、コネクタ、ですが、パッキンがまるで栓ですね。完全に凸形状ですw。


こんなのでも走るんですなぁ。

2011年1月10日月曜日

ガスケットを剥がすの日

結局、インパクトドライバーでもナットが回らなくて、やることないからカリカリガスケットを剥がすだけの日でした。

2011年1月9日日曜日

回らないナット、回るクラッチ

正月に頼んでおいた巨大なソケットとスピンナハンドルを入手したので、いざプライマリーをばらす、の巻です。

左端に見えているのががcompensation sprocket nutです。たぶん、自分のハーレーの中で一番巨大なナット、1-3/4(約44ミリ)。

でかすぎるナット

そして、それを回す巨大なソケットとスピンナハンドルを付けた状態。スピンナハンドルは60cmの長さがあるので人力でもとても大きな力がかけられるようになってます。


ズームするとこんな感じ。


で、これを力いっぱい回すわけですが、スプロケが回らないようにするため、ギヤを入れて、リヤのブレーキをロックしておきました。

そうすると、ナットがあるスプロケとクラッチ側のギヤがプライマリーベルトで繋がっているので、人力程度じゃびくともしないくらいしっかり固定されます。

リヤブレーキバーの根元にワッシャー(なんでも良い)を
かませてブレーキをロック。

これで準備完了!ってことで、スピンナハンドルを力いっぱい回します。ヌルッとした感触で回りました。ハイ、楽勝です。やっぱ60cmの長さでテコの原理を応用すればこんなのたいしたことないっす。

もういちど。あれ? 固いな。。。。。ヌルッ。あ、回った。

ん?。。。。ん〜〜〜〜〜〜?!

ナットは回っていまへん。代わりにクラッチが回っていました(滑っていました)。クラッチ、つながってるのにね。

まぁ、、、、クラッチが滑るからってのもOHをしようと決意した理由の一つっちゃ一つですがw。

しょうがないのでクラッチのスプリングを目一杯まで縮めて再度チャレンジ。ちなみに、ここまで縮めると走るときには全然滑らないで普通に走れます。(でも、もちろん他にダメージが出ます。クラッチケーブルのタイコを破損するとか。)

せーの、ヌルッ。

あぁ、だめですか。そうですか。じゃ、クラッチ洗浄ですね。

もうめんどくさいのでいちいち過程は書きませんが、クラッチ洗浄してもダメでした。うーん、侮れないですなぁ。ほんと、チャレンジングなことばっかりで楽しくなってきます。

ってことで、今日はここまで。

夜になって、Nさんが貸してくれたインパクトドライバーがあることを思い出したので、明日それでチャレンジしてみようと思います。

それでもダメなら、北川商会のオープンベルトプーリー ロックバー  

を試してみようかと思っています。あぁ、安くあげようと思って自分で始めてはみたものの、まだひとつもパーツを買ってないのに、工具の出費がどんどんかさみます。

でも前に進めればオッケーです。
それと、皆様からのあたたかいアドバイス、何かありましたら大歓迎です。

では、おやすみなさい。

2011年1月4日火曜日

スゴイ洗剤

どうも。プライマリーをばらすのに、1-3/4(約44mm)なんてゆー巨大なソケットを用意しなければならないのをすっかり忘れていて、しばらく作業が滞っています。

そんなわけで、今日は、と言っても毎日ブログを書いているわけでは全然ないのですが、スゴイ洗剤のお話です。


こんなひどくカーボンがこびりついたピストンが、洗剤を溶かしたお湯に6時間浸しておくだけで、ここまで綺麗になりました。


びっくりです。これ、こすっていません。80度くらいのお湯にこの洗剤を溶かして、ピストンを浸けこんでおいただけです。

使った洗剤はメタルクリーンα。ほぼ中性で無臭。手の皮が剥けるひどいやつでもありません。見た目、よくある洗濯用洗剤とほとんど一緒です。

600gで千数百円。世の中便利なものがありますねー。

ちなみに、この洗剤を知ったのは、もうかれこれ10回くらい見させてもらったカントリーロッジ木の実のFXSレストア日記から。