2018年12月10日月曜日

いやぁ〜バイクって本当にいいですねぇ〜。

その昔MLがクールだった頃、ハーレーのML で遊んでたことがあって、その頃に知り合った方の何名かは今でも仲良くさせてもらっているし、そのうち一人は今住んでいるところから徒歩30歩、3軒となりに住んでいて家族ぐるみでお付き合いさせてもらってます。

もうかれこれ20年の付き合いなんですが、「仲良くしてくれる人が近所にいて本当に良かったねー」ってフレーズは月イチくらいで妻との会話に登場します。

そんなわけでこのエントリは、ここ数年一緒に遊んでもらってるツーリングクラブのもだっそー (id:modal_soul)さんが声がけしたバイク Advent Calendar 2018 - Adventarの10日目なわけですが、もだっそーさんに限らず今のクラブで一緒に走ったりキャンプしたりするメンバーとは何年経ってもどこかで焚き火を囲めればいーな、なんて思っていたりします。

さて、何をテーマに書こうかなぁーって考えてたのですが、もう結構長いことバイクに乗っているけど、その間に何度もふっと思い浮かぶことが多かった、バイクの何が好きなのか、ってのを書いてみようと思います。

まぁ何度も思い浮かぶのでそのたびごとに色々考えるわけで、走っているときの自由とか責任とか、気持ちの良い道とか景色とか、一緒に走った仲間と共有できた時間とか、機械を操る楽しさとか、いろいろあるっちゃぁ有りますね。

でも何年か前にはっきりしたんですが、自分のバイクのエンジンが好きなんです。エンジン。ハーレーの、ショベルヘッドってゆーちょっと古いエンジンなんですが、これが回っているのが大好きなんですよ。

ショベルヘッド
よくハーレーの鼓動とか音とか言われるけど、本当にそのとおりで、このエンジンの振動と音が好きなんです。

1,340ccあるけど50馬力くらいしかなくて、OHVなんてゆー時代遅れの方式だし、シリンダーは鉄だから錆びるし放熱性良くないし、効率の悪さは燃費の悪さにそのまま現れているしで、整備性の良さ以外は悪いところしかなさそうなエンジンですが、「味」があるんですよ。「味」が。

なんかもう、効率の悪さ故に、エンジンパフォーマンスとしてアウトプットされない”何か”が「味」に全フリされてるんじゃないかとさえ思えます。

たぶん、もともと機械とかエンジンとかが好きなタイプだとは思ってて、ラジアルエンジンなんかはただ回ってるだけの映像を見てるだけで楽しめます。こんなのとか。


ここまでのインパクトはないにしても、いい音が聞こえていかにも機械的な振動を感じるエンジンが自分の股の下で回っていると、ただ直線を走っているだけでも相当楽しいんですよ。

そんなわけで、たまに違うバイクに乗ってみたりするんだけど、これがあまり面白くないんです。だから、他のバイクのことは未だによくわからないし、覚えるつもりもなくて、バイクの名前はだいたいアルファベットを何文字か組み合わせた感じのやつでしょ、位のノリです。

そうするともう究極の二元論じゃないけど、バイクは自分のバイクかそうじゃないか、だけで区別するくらいになっちゃうわけですね。でもね、趣味のものだからそのくらいでいいと思うんですよ。そのくらい気に入ったものに出会えてあぁよかったなぁと思うバイクライフなわけです。よく知らんけど。

それはそうと夏くらいから絶賛オーバーホール中の自分のバイク、早く直さなきゃと言うのが喫緊の課題です。

最近のマイバイク

2018年11月25日日曜日

バルブ周り

トップエンドは前回オーバーホールしたときにS&Sの新品アッセーを入れたので、今回は手を入れなくて大丈夫だろう、と思っていましたが、、、、

S&Sのスーパーストックシリンダーヘッド(的な名前のやつ)

なんか、開けてみたらカーボンすごいです。

燃焼室

インマニのカーボン
2万キロしか走ってないのにこんなにカーボンたまるって何が悪いんだ??

ってことで、バルブ周りもばらして清掃です。


前回使ったときにもう二度と使うことはないだろうな、と思っていたバルブリングコンプレッサーの出番です。正直、もう捨てていたと思っていました。

ガスケットリムーバーをつけてプラスチックのヘラで削ぎ落としてなんてことを3〜4セットやってなんとかきれいになりました。

が、しかし。Exバルブ、ステムになにかコーティングしてあるのかどうかは分かりませんが、根元付近の表面が剥げてますね。


傘の真下のデコボコした箇所、カーボンが落としきれてないように見えますが、ステム方向(画面の下)に対して傘方向(画面の上)の方がえぐれています。何かが剥がれています。えぇ〜?! もぅ、S&Sしっかりしてよー。ちゃんとしたブランドだと思ってたんだけどなぁ。

ちなみにこれ、放っておくとどうなるんでしょうね? どんどん侵食していってバルブガイドとか下手したらオイルシールを傷めて、オイル下がりになるのでしょうかね。

ということで、バルブとバルブガイドオイルシール交換ですが、ばらしてみてよかった、のパターンですね。


2018年11月19日月曜日

寄り道

大工仕事が楽しくてなかなかバイクにさわれない日もあるんです。

作業机の材料を塗装中


机が完成


ツールワゴンもいい感じに

これはシリンダー

2018年11月18日日曜日

M18-1.5のタップを切る

これ、自分でやったら絶対失敗するよね、と宣言していたドレンボルトのタップ切り。

困ったときのBRCビッグマートってことで、ミッションケースごと持って相談に行ってみました。ちなみこのお店は、以前、どうしても取れなかったエンジンスプロケットナットを外してもらったところ。今回もここならなんとかなるんじゃないかな、と期待を寄せます。

やりたいのは、M18-1.5のタップを切ってもらうこと。結果、そのお店ではできないけど、近くの知人の工場でならなんとかなるだろう、とその工場を紹介してもらうことに。さすが頼れるビッグマート。

ところが。たまたまお店に来ていた別のお客さんが、「もしかしたらウチでできるかもよー」とのこと。えっ、初対面なのに、そんな申し訳ないです、とは思いつつもご厚意に甘えさせてもらいます。すごいですねー、ビッグマート。今回も頼りになりそうです。

ところがところが。調べてもらったところ、「M18-2ならあるんだけど、1.5ピッチのタップがなかったよー」と。残念。でも、たまたまお店に居合わせただけの私のために調べてくれてありがとでした。こーゆーのは嬉しいですね。どこかで誰かに恩返しがしたくなります。

さてさて、ということで、もうこうなったら自分でやってみよう、と。自分でやるにあたって引っかかっていたのは、コスト、仕上がりの2点。

コストは、全部で1万円くらい掛かりそうなんだけど、お店に来ていた親切な方に謝礼をしたくて、どのくらい渡すのが良いのかさっぱり見当がつかなかったんだけど、自分でやったときにかかる金額は最低ラインなのかなぁ?と思ったので、まぁなんか、いくらかかろうともこれは発生するものだな、と。

もう一つの仕上がりについては、多分行けるんじゃね?という全く根拠のない自信が湧いてきて、自分らしくなくて意外だったけど、まぁやってみようと。

というわけで、アマゾンやらモノタロウやらコーナンプロ(リアルショップ)やら色んな所で必要な工具を探して、「工具は良いものを使うべし。なぜなら技術の未熟さをカバーしてくれるから」というポリシーを無視して、普通2,500円位する16.5ミリ径のドリルを怪しい中華メーカーの500円で済ませるってゆーギャンブルとかしたけど、一回だけアルミのケースを削るなら全く問題なかったという見事な勝ちっぷりに満足したわけですね。

そして、肝心のタップ切りも初めてやるからものすごく緊張して、「タップが折れたりしたら取り出すのにすごく苦労するだろうなぁ」なんて思ったのも最初のうちだけで、やはりアルミだからものすごく簡単にできました。用意していたボルトをねじ込んでみると、これでもかってくらいに気持ちよく入っていくわけですね。



ところが、ですよ。そこはやはりちゃんとオチは用意されているわけで、ボルトを最後までねじ込もうとすると、設置面に対して垂直に穴が空いてないことが判明するわけですね。

もう、ホント、前回のエントリーで宣言した
これは、泣きながら全部揃えて、頑張って自分でやってみたら、ネジ穴が斜めになるパターンですね。間違いない。明日、朝日が東から登るくらい間違いない。
そのものです。


これ、密着性ゼロですね。オイル漏れるとか漏れないとかの話じゃないですね。

ってわけで、ボルト穴に合わせて、ミッションケース側の合わせ面を削ります。思ってたよりも柔らかくて削りすぎたってのはあるにしろ、なんとかボルト穴に合わせて削れたようです。


これでワッシャー(パッキン)をいれてオイルを入れて一週間くらい放置して漏れがなかったら成功ですかね。

・・・今日がその一週間目だったのですが、漏れた形跡はなく成功のようです。といってもよーく見てみると、パッキン自体にオイルが触れた形跡はなく、スレッドに6重巻きにしたシールテープが完全にオイルをストップしてくれていたようなのですがね。

2018年9月30日日曜日

ドレンボルトとか

一ヶ月以上ほったらかし気味のバイクですが、ちょこちょこ作業は進めてたりします。
ただ、2週間風邪引いて、一週間旅行に行ってきて、また2週間風邪引いて、なんて感じで体調はいまいちなのがあれですが。
さて、ミッションのドレンボルト、リコイルごと抜けて初めてリコイルされてたことを知りましたが、穴の直径が1/2インチ以上あって、ふつーのオーバーサイズのドレンボルトではサイズがあいません。
探しに探して、5/8でどうやら行けそうだってことになって、よくよく調べてみると「タップボルト」ってゆー便利なものがあるじゃないですか。ボルト自体がネジの溝を切ってくれるもの。
ボルト一本で2,600円と高かったんだけど、タップを買って、下穴用のドリルを買って、とかやるよりは全然安く済みそうなので買ってみました。
はい、全然タップが切れません。
穴が小さすぎるのかとも思い、16mmちょっとくらいにまで広げてみましたけど、全然だめです。
よくよく調べてみると、どうももともとある雌ねじの溝を少しオーバーサイズに切り直すようですな。
ということで、ちゃんとハンドタップを使って正攻法で行こうと思いましたが、、、、、下穴用のドリルが4,500円、タップが3,000円、タップハンドルが1,500円とかで参りました。
全部で1万円近くかかるじゃないですか。工具だけで。
これは、泣きながら全部揃えて、頑張って自分でやってみたら、ネジ穴が斜めになるパターンですね。間違いない。明日、朝日が東から登るくらい間違いない。
そんなわけで、近所の板金やさんを探します。
あー、あと、シャシーをケルヒャーしたり、鏡面仕上げになっているシリンダー内壁にクロスハッチ風のものをつけたり、その昔、ボルトを折ってボルトを抜くタップも折ってそのままにしておいたネジ穴 http://fxsb-yone.blogspot.com/2012/02/blog-post_22.html を直したりといろいろやったのですが、それらはまたの機会に。

2018年8月13日月曜日

カム

カムが、虫喰いだ、ってなことで、なんでこうなったんだかわからないんだけど、多分金属疲労と同じようなノリだろうな、ってことで、カムを交換します。

虫喰い状態のカム
カムについている記号を見たら「H」とあったのでハイカムのHか? ハイカムだったのか、って思いましたが、カムの形はどー見てもデュレーションタイプだし、調べてみると純正品でした。

んで、この手のパーツはUSで買ったら少し安いのでいつものJ&P Cyclesでカムを探してみると、めちゃくちゃある。Andrews、S&S、Shifton、知らないブランド、合計10本以上。何を選んだら良いのかさっぱりわかりません。

たいていは製品の説明を読めばなんとかなるんだけど、肝心の説明がなかったり、あっても Lift .450 とか Duration 242 とか Open/Close 53/12 とか。LiftとDurationは意味はわかるけど、それがエンジンパフォーマンスをどう上げて、どんなトレードオフがあるのかよくわからない。

Open/Closeはとーぜんバルブを開けるタイミングと締めるタイミングなんだけど、何に対して53°と12°なんだっけ? で、それが違うとなんなんだ?

ってなことで、悩みながらも行き着いたのが、カムといえばAndrews。そのwebにあるスペックシート。

http://www.andrewsproducts.com/sites/www.andrewsproducts.com/files/assets/Camshvl.pdf

・・・・とはいえ、ポン付けできるのが何かわかったくらいで、なんでこんなに種類があるのかよくわからない。

じゃあS&Sのwebはどーなんだ?ってことで調べてみると、親切なおじさんが全3回と言いつつ実際には5回もあるカム講座を開いてくれているじゃないですか。


途中何度か寝落ちしながら辛抱強く全5回を聴講しました。多分単位はもらえた。

さすがに長いだけあって、スペックからカムの特性を読み解く方法がよーくわかりました。すご~く簡単に言うと、Liftで稼ぐとトルク、デュレーションで稼ぐとパワーってことですね。もう少し付け足すと、デュレーション、特にオーバーラップがあるタイプは圧縮が高く、高回転で使わないとその持ち味が発揮されないってことですね。よくわからんけど。

そんでもって、S&Sカムの取説
https://assetcloud.roccommerce.net/files/_sscycle/8/7/4/51-1026_camspanshovelevo_20110418.pdf
とか見ながら自分の好みに合ったカムを探していたわけですね。

最初はノーマル品のリプレイス一択なんて思っていましたけど、スペックシートを見ちゃうと、より高パフォーマンスのものが欲しくなっちゃいますね。値段変わらないし。

シリンダーヘッドはS&Sに変えてあるので、.590までのLiftが行けるようですが、そこまでやるとソリットタペットにしろってあるし、ロッカーアームもベアリング付きのにしたほうが良さそうなので、ここは”基本的に”ポン付けできる範囲で選びます。

ということで、S&Sなら450S、AndrewsならA2(昔のAカム)ですね。
で、S&Sより$50位安いAndrewsですな。というか、S&Sの450SはJ&Pになかった。

Andrews A2 Grind Camshaft
Andrews A2カム

純正のHカムが Lift: .390 inch, Duration: 220 に対し、AndrewsはLift: .450 inch, Duration 242 なので乗り味変わるんだろうなぁ。楽しみ。

・・・・あ、セッティングうまく出るのかなぁ。

2018年8月5日日曜日

やりたいこと

軽い気持ちで始めたのに、やりたいことがたくさん出てきて、そして僕は途方に暮れています。日本語がおかしいのは大沢誉志幸のせいです。ところでなんて読むんでしたっけこの人?

それはそうと、ミッションを開けて、エンジンを開けて、やりたいことが見えてきたので一旦整理したいと思ったのが今日のエントリーのテーマです。

やりたいこと。

  1. ファイナルベルト交換
  2. プライマリベルト交換
  3. リヤフェンダー交換
  4. タンク交換
  5. フレーム、スイングアーム塗装
  6. Fブレーキマスターシリンダーリビルト
  7. F, Rウィンカカバー交換
  8. ウィンカースイッチをトグルスイッチへ交換
  9. シートのクッション追加
  10. トランスミッション
    1. メインシャフトオイルシール交換
    2. スローアウトベアリング交換(粉々になってた)
    3. スタッドボルト交換(1本)
    4. ドレンボルト雌ねじリコイル
    5. 余力があったらシフタースプリング交換
  11. 腰上
    1. 目玉のオイルシール交換
    2. ピストン、シリンダーはどうしよう。。。
  12. 腰下
    1. ピストンピンブッシング交換
    2. ビックエンドのガタ
    3. カムカバーの潰れたネジ穴修理
    4. カムシャフトオイルシール交換
    5. 虫食いのカム交換

こんなもんかな?
こうやって書き出してみると途方に暮れるように思えた作業も無限じゃないってことがわかって少し気が楽になりますな。
BGMは「そして僕は途方に暮れる」ですが。

そんでもって、作業リストを書き出しつつ買わなければならないパーツリストを作ろうと思ってたけどそうはいかなですね。
ガスケットとか、使い回しの効かないワッシャーとか、たくさんありすぎて今はやりたくありまへん。

以下、最近の作業写真から適当に。

バラし始め
ドライブベルトの交換だからリヤタイヤを外す、みたいなノリでタイヤを外して後悔していたときです。


リヤタイヤ装着
プライマリーをバラすのに、リアタイヤつけてブレーキ効かせてミッションロックしないとバラせないことに気づいて、一旦外したスイングアームとタイヤを付けました。
こんなことを2〜3回繰り返したような。



プライマリーセクションをばらしたので、もう大丈夫と思ってリア周りを全部外しましたが、よく見るとミッションスプロケットが残っています。

はい、このミッションスプロケットはリヤタイヤがないと外せません。



ということで、何度めかのスイングアーム&リアタイヤ装着


ザ・ショベルヘッド
フレーム塗装がしたかったのでエンジンを下ろしました。
というのは半分言い訳で、降ろしてみたかったので降ろしました。



フレーム越しに見るショベルヘッド。
なんだかやった感出ます。


ミッションをばらしているところ
ミッションオイルに金属粉が混じっていたので原因を探ってみると、スローアウトベアリングが粉々になっていました。ケース内のギアじゃなくてよかったです。



フロントフォークも外して、ステアリングベアリングとかチェックしたかったのですが、どうしても外れませんでした。


よーく見ると虫食いの状態のカム
なんでこんなことになるのか不思議でしょうがないですが、ググってみるとカムの虫食いはよく出てくるので、金属疲労と同じくらいの理解にしました。



エンジン降ろしていると、こんな事もできるので楽です。





ピストン、首を振ったあとがあるじゃないですか。



どうやら、ピストンピンとコンロッドブッシングのクリアランスが大きすぎるようでした。

クリアランスは標準で0.0008〜0.0001インチ。交換時期が0.002インチ。ノギスしかないのでザックリ計測ですが0.001インチでした。今後のことも考えるてブッシングを交換ですね。

2018年7月31日火曜日

Overhalin' 2018

2013年の秋にOHを完了させてから約5年。オドメーターは45,518mileから57,606mileになり、大体2万キロくらい走った。

5年で2万キロしか走ってないんだけど、やっぱりショベルの振動と音はたまらなく心地よくて、いつまでも自分の手元にあってほしいものであることは変わらない。

そして、何度めかの車検を通した7月、ドライブベルトを交換するついでに少しいじってみようと思った。

150キロごとに給油しなければならない3.5ガロンタンクを5ガロンにしたいし、一部ボコボコになっているリヤフェンダーもこの機会に変えてしまおう。ミッションオイルに金属粉が混じっている原因も探ったほうが良さそうだし、ミッション降ろしたらフレームの塗装もやりたいなぁ。

ということで先週の日曜日の姿がこれ。当分の間は楽しめそうだ。