2024年2月17日土曜日

エンジンから異音がし、三拍子がでなくなったら

 エンジンオイルとガバナースプリングを替える。以上。


絶好調という単に不具合がない普通の状態が暫く続き、とにかくバイクに乗るのが楽しくてこの秋冬はさんざん乗りまくっていた。そして、12/30に犬吠埼に行ったときから三拍子が出なくなった。

以前も同様の症状が出て散々悩んであれこれやった けど、ポイントのギャップを調整したら直った。今回も同じことをやってみるけど全然直らない。走行に支障はないのでしばらく放っておくと今度はエンジンから異音が出始めた。三拍子の不調とは関係ないだろうけど、エンジンが温まってくるとシャラシャラとした嫌な金属音が聞こえてくる。

このバイクと付き合い始めてもうすぐ20年。色々な不具合を経験してきたのでだいたいのことには対応できるんだけど、今回の2つの不具合はよくわからない。しかもエンジンの異音は放置しておいて良い類のものではなさそうなだけにとてもストレスだ。

この異音、タペット音とはちょっと違う今までに聞いたことがない音だった。シリンダーとクランクケースの間のあたりから聞こえてくる。なんだろう。一応タペットスクリーンを見てみると随分汚れていた。そういえば前回掃除した記憶がいつだったか全くない。

タペットスクリーンを綺麗にして様子を見るが、もちろん変わってない。これは困った。バラせばわかるのかもしれないけど、バラしてもわからない可能性もある。バラす前にやれることは全てやってみたほうが良い。

エンジンオイルを見てみる。ディップスティックで見る限りまぁ普通に汚れてはいるけど金属粉が混じっているってわけではなさそうだ。エギゾーストから白煙が出ているわけでもない。手元にオイルとオイルフィルタのストックがあるので両方変えておこう。こんなので直るとは到底思えないけど、直ったらラッキーだ。

そう思いながらエンジンオイルを排出させたら思った以上に金属粉が混じっていて驚いた。前回交換から2,500キロしか走ってないのに。


結構汚れていたEgオイル

そして三拍子だ。進角を遅らせてみた。とはいえデフォルトの設定がBTDC3度なのでほとんど調整幅がないと言って良い。結果は予想通り変化なし。うーむ。一応ガバナーも見ておくか、ということでポイントアッセーを外してみるとびっくり。

左側のガバナースプリングが外れている
これじゃあだめだ。アイドリングの回転数でも進角して三拍子が出なくなる。原因はこれで間違いないだろう。ちなみにこれ、前にもあったのでタイマープレートとガバナースプリングのクリアランスがなくなっているとか、根本原因があるんだろうな。

そして、ガバナースプリングの持ち合わせはないけど、今日は乗りたい。スプリングの一周分を引き伸ばしてガバナーに引っかかるように加工する。うまく加工できた。少し乗る分には十分だろう。

 
左側のスプリングは一周分少ない

走る支度をしてエンジンをかけるとバッチリ三拍子が出る。気温12度。少し暖気をしていると通りがかりの年上の女性が「音がいいですねー」と声をかけてくれる。

そうなんですよ、やっと三拍子が出るようになりましてね。やっぱりハーレーの三拍子は官能的ですよね。と言いたかったけどいきなりそれはやりすぎだろってことで「ありがとうございます。バイクが好きなんですか?」と聞くとご主人がナナハンに乗られていたそうで。

そんな見ず知らずの女性も声をかけたくなる素敵な音でを奏でながらいつもの湾岸道路へ。海の森公園のあたりまで走るけど油温はまだ30℃なので誰もいない場所に止めてしばらくアイドルさせる。油温が60℃位になるまで温めてエンジンから異音がするか確認するけど、どうやら問題なさそうだ。

何だ、そんな簡単なことだったんだ。いままで2,000キロ目安でエンジンオイルを変えてきてたから今回の2,500キロは長いほうだけど、そんなに頻繁に変えるものじゃないはず。エボはたしか3,200キロだったはずだし。何だったんだろう。

というちょっとした疑問は残るけど、三拍子が出て、エンジンの異音も消えたショベルはやっぱり気持ちが良すぎる。