2011年7月25日月曜日

パズルを解くように

最近、少しずつ元のバイクの形に近づきつつあります。

リヤフェンダーとリヤタイヤをつけ、スターターモーター、オイルタンク、バッテリーケース取り付け、プライマリー組み立て等々、ゆっくりですが少しづつ前に進んでいます。

もう、急がずに、気の済むまでじっくりと、考えながら作業をしています。

マニュアルもあるしパーツリストもあるから、組み上げるのはそう難しい作業ではないように思えるのですが、マニュアル通りにやっても、パーツリストの図通りに組んでも上手くいかないときは全くうまく行きません。

先日、プライマリーを組んでいた時のこと。
エンジンスプロケットとクラッチハブの、プライマリーケース断面からの距離の差によって、エンジンスプロケットに噛ませるワッシャーの厚みを決めなければならない場面がありました。

マニュアルによると、0インチから0.324インチまでの間が記載されているのですが、実測では0.52インチでした。そんな規格外の数値はないのですが、記載されている数値から0.52インチ時のワッシャーの厚みを0.26インチと算出し、実際に組み上げてみると、プライマリーベルトが見事に斜めってますw。

結局は実測を無視して、プライマリーベルトがまっすぐになるようすり合わせです。

ちなみに、クラッチハブをちゃんと固定するために、ばらしてあったリヤブレーキペダルを組み上げる必要があって、リヤブレーキペダルを組み上げるために、その内側にあるオイルラインをつなげたり、レギュレータの配線を通したりする必要があります。

それらの作業を終えると、何のためにこの作業をしていたのだか忘れそうになったりすることもしばしばで、もう、パズルの領域です。

パズルのピースをはめる順番を間違ったり、テキトーにはめたりしたせいで、いままでに、十分すぎるくらい取り返しの聞かない失敗を繰り返していますので、よーく考えて慎重に組み立てていきます。

そうやって、慎重に組み上げていった作業でも、思わぬ落とし穴があったりして、パズルの難易度をあげています。

今日の落とし穴はこれでした。ちゃんと組んだはずのクラッチ周りですが、回してみると歪みまくりでしたw。このまま組むと、プライマリーベルトが切れるように思えます。
ちなみにキーキー言っている音は、、、気にしないで下さい。直したいけどよくわかりまへん。


なんだか、知的な勝負を挑まれているようでなかなか楽しませてくれます。

2011年7月4日月曜日

The Shovehead

オーバーホールを始めて半年が経ちました。寒かったり暑かったりする以外にも、作業がイヤになることはよくあります。

最近だと、塗装したばかりのタンクに傷をつけてしまったり、やっぱり塗装したばかりのフェンダーの艶出しをしていたら地が出てしまったり、ショップでボーリングしたシリンダーの内壁がさびたり、二つ頼んだつもりのインマニガスケットが実はひとつしかオーダしてなかったり、まぁそんな感じです。

それでも、10回ツーリングに行ったら1回はサイコーの天気と道に巡り会える、みたいに最高に楽しい瞬間もあったりします。

それが今日でした。シリンダーから上の仮組。The Shovelhead。もう、最高。