2023年6月11日日曜日

アイドリングが下がらない

 アイドリングの回転数はだいたい800回転くらいに合わせてある。それが1,600回転くらいでそれ以下に下がりにくくなった。下がりにくいってのは、いったん500~600くらいまで下げるとそこで安定するんだけど、ちょっとでもアクセルを捻ると1,500~1,600くらいまで上がってそこから下がらない。

進角はガバナーなので、実際にはon/offしかないのと同じで1,600回転くらいで進角し、それ以下だともとに戻って回転数が下がる。なので、ガバナーが開きっぱなしになっている、つまりガバナースプリングがへたっている、っていうのを一番最初に疑った。

というわけで新品のスプリングを購入して交換作業。今のスプリングはどう見てもへたっているようには見えないし、ガバナーの開閉も特に問題ない。まぁ交換したら直るパターンかなと思いつつ、見た目はなんの問題もなさそうなスプリングを交換。

直らない。アイドリングが1,600回転もあるとどうも落ち着かない。うるさいし乗っていても楽しくない。原因がさっぱりわからないので色々調べてみるが、どうやら2次エアも原因になるらしい。

2次エアとはさんざん付き合ってきたのでそんなわけ無いだろってゆーのはわかり切っているけど、それ以外に疑わしい箇所がわからないのでやってみる。結果もちろん変わらず。

次に疑ったのはキャブのスロットルバルブ。汚れが噛んでいていい具合に閉じないのではないか? ※だとしてもアイドルスクリューで調整したら安定しそうなものだけど。まぁとにかくバラして清掃してみる。

スロートにだいぶカーボンが付いていた。もう絶対これだ。バタフライを外してできるだけカーボンを落として元通りに。これで直った。コストもかからなくてよかった。

と思ったけど直ってなかった。もうさっぱりわからない。エンジンのかかりも悪いのでキャブ~点火になにかあるのは間違いなさそうだけどさっぱりわからん。コイルが死んでいたらもっと回転の高いところにも影響が出るし、点火系に異常があったとしても同じだろう。おかしいのはアイドルが下がらないってことだけなのでやっぱりキャブが怪しい。よくわからないけど、キャブ本体のスロー系の流路のどこかがおかしいとか、いわゆる経年劣化とか寿命なんじゃないかなと思う。少なくとも自分のバイクになってから18年、5万キロ以上乗っている。

こーゆー時はちょこちょこ何かやるよりもバシッとキャブごと新品にするのが良い。ドラッカーさんも航海に出るたびに何らかの不具合で死者が出る船は直さずに廃船にしろと言っていたし。

そんなわけでキャブを探す。せっかくならEキャブよりは三拍子が出やすく低回転でも安定しそうなCVキャブにしよう。確かリプレイスの新品が出ていたし。

ところが、ショベルにCVを付ける場合、キャブを固定するキットとエアクリを新しくしなければならず結構な出費になる。もしかするとインマニも必要かもしれない。エアクリもどれが合うのかよくわからない。しかも何かと干渉してつけられないって可能性も十分ある。

一方でEキャブを新品にするなら今持っているキャブ以外のパーツは全てそのまま使えるし、ジェット類も持っているし、つけられないって可能性もほぼない。J&P Cyclesで買えば5.5万くらいだ。

なんてことを考えならがら散々悩んで、色々調べて、どうやらCVキャブが付きそうだということで心を決める。

・・・が、ちょっとまて。ガバナーはほんとにう問題なくスムーズに動いていたか? コンデンサは死んでないか? もう一回見てからでも遅くないだろ。ってことでポイント周りを見てみる。

ポイントのギャップが目視でゼロだった。テスターで調べるとオープンになっているのでゼロではないけどほぼゼロだった。もしかしてこれか? ギャップが狭いってことは遅角しているってこと? だとするとアイドルが落ちないことの説明はつかない。

でも、ビンゴだった。今まで通り気持ちよくアイドルが落ちるし、エンジンのかかりも悪くない。危なくバカ高いキャブ本体を無駄に買うところだった。

そして、悪くないけどちょっと静かすぎる純正マフラーの遮蔽板に6.5ミリの穴を開けて少しだけ音を大きく。期待通りの音にはならないけど、しばらくはこれで行ってみよう。


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