2024年11月5日火曜日

「良いキャンプでしたね」

 10/26、27でふもとっぱらへ。風もなく穏やかな夜で焚き火が快適。そして初日は曇っていたけど、翌日の朝は快晴。日の出前から日の出直後までとてもきれいな景色を満喫。この富士山が見られる限り何度来ても飽きない。






雨が降るかもしれないので久しぶりにタープを持って小川張り。タープのお籠り感はなかなか良いけど、久しぶりすぎてタープの張り方をすっかり忘れ、設営するのに1時間。撤収するときには1.5時間。タープにびっしりついた朝露を吹くだけでも相当めんどくさい。

しかも家についてからタープやらテントやらグランドシートやらを干すのもかなり面倒。自分は小さいテントだからまだいいけど、家みたいな大きなテントの人はどうしているんだろう。


翌週の3連休。天気が良さそうなので日、月で再びふもとっぱらへ。2週連続で同じキャンプ場って普通は行こうとは思わないけど、あのきれいな景色が見られると想像するとなかなかワクワクする。

タープとテントの組み合わせも、地面の傾斜に合わせた組み合わせを試してみたかった。

昼頃到着すると入場待ちが15分くらい。敷地内も先週より混んでいる印象。お気に入りのAゾーンは使えず(と聞いたが、どうやら一部だけ使えなかったらしい)、Eゾーンへ。

タープはヘキサ張りにして横にテントを連結して変形小川張り、、、、だが、雨も降ってないのにテントとタープを連結すると、テントに入るたびに中腰になるのでなかなか太腿の筋肉が疲れる。あまり良いことない。昔からだけど、ステイシーST-Ⅱやマエヒロドームが気になる。

のんびり設営したあとは少し昼寝。


夕方からはきれいな赤富士が見え、静かに夜が更けると月もなく星空が。気温は7度くらいまで下がって焚き火の暖かさが心地よい。





晴れ予報を信じて翌朝は5:00に起きてみるも残念ながら曇り。前回のような景色は期待できそうにない。諦めて起きるまでぐっすり睡眠。7時過ぎに目を覚ます。日の出前後の凛とした富士山を期待していただけに消化不良の感が否めない。

のんびり朝食を食べ、ぱっとしない景色の中やっぱりのんびりと片付けをして10:30頃バイクに跨る。牛舎トイレに立ち寄るとエボに乗った同い年くらいの男性から笑顔で「良いキャンプでしたね」と。

前回がとても良かったのもあって今回は期待してたほどではなかったため、「風もなく快適でしたね」とだけ答えてしまったが、ふと気づく。昼から夜にかけてずっときれいな富士山が見えていたし、風もなく穏やかな夜だったし、同じバイク乗りのソロキャンパーが笑顔で「良いキャンプ」と言っているのはそのとおりなんだろうな、と。

そして、自分にとっては、ハーレーに乗った同い年くらいの人が笑顔で「良いキャンプでしたね」と話しかけくれたこと自体が良いキャンプだったな、と。こちらもなんとなく笑顔になってキャンプ場をあとにすることができた。機会があったら自分もそんな笑顔を誰かにあげたい。

2024年9月23日月曜日

片肺になったら


天気が持ちそうなので荒船パノラマキャンプフィールドへ。途中の道も気持ちが良いし、キャンプ場は相変わらず景色が良いし、気温も20度までしか下がらず寒くなく、風が強かったこと以外は今回も気持ちの良いキャンプでした。



月明かり

翌朝はきれいな朝の景色を楽しみ、ゆっくりと朝食を食べ、8時頃には荷物を積み込み出発できる状態に。



昨夜、バイクを移動しようとしてエンジンをかけたら片肺だったのが気になったのでプラグを見てみる。多分被らせちゃったとか、そんな話だろう。フロントのプラグが真っ黒でリヤはきれいだった。

プラグを磨いてもとに戻し、セルを回すがエンジンがかからない。バッテリーが上がり、なんとかキックで始動するがやっぱり片肺だ。そして死んでいたのはフロントではなくリヤだった。

ガスは来ているし、火も飛んでいる。圧縮もある。前後のプラグを変えたり、前後のプラグコードを変えたり、プラグコードをコイルに接続する部分の前後を変えたり、点火タイミングを変えたり、わずかに圧縮漏れがあるのかと思いリヤのプッシュロッドを少し緩めたり、考えられることはすべてやってみたが、リヤが爆発している様子がない。

キャンプ場のチェックアウトまで3時間、トラブルシュートをやったが原因がさっぱりわからない。そして、死ぬほどキックを踏んだ。片肺なのでなかなかかからない。体力ももう限界。諦めて押しがけをして片肺のままキャンプ場受付まで。そしてレッカーを手配。


なかなかみられない構図

自分の知識ではこれ以上何をやっても原因がわからないだろうし、もしかしたらシリンダーヘッドを開けることになるかもしれないので信頼のおけるハーレーダビッドソン高崎(昔のヤナセオート)へ行こう。'98年に新車のエボを買ったときからお世話になっているメカニックの方に連絡をいれる。

入庫を快諾いただき、ショップに到着すると創業50周年記念の真っ最中で大賑わい。こんな忙しい時期にもかかわらず嫌な顔一つせず笑顔で迎えてくれて感謝しかありません。

その日の夜に電話があり、コイル交換で直ったとのこと。まさかコイルだったとは。同時爆発なのでフロントだけ火が飛んでリヤに飛ばないなんてことは考えられなかったし、実際リヤのプラグを外してアースを取ってキックを踏むと火が飛んでいる。けれどもすべてを元通りにしてエンジンを始動するとリヤが爆発しない(あるいは毎回爆発しない)状態になる。

なぜそんな症状が出て、しかもなぜコイルが原因なのか本当にわからない。後日コイルの抵抗を測ったけどしっかり5Ωあったし。けれどもコイル交換で直ったということは、そういうことなんだろう。


2024年7月28日日曜日

アイドリングが落ちなくなったら

ポイントのギャップ調整をする。ピリオド。


以前にも同じことがあって、散々悩んだし色々やった結果、ポイントのギャップ調整で直った。そして今年の1月にも調整したばかりなので半年でおかしくなるとは思ってもみなかった。なので他の原因だと思っていたし、それがなんだかわからないけど、もう原因を探るのがめんどくさいから、ガバナーウェイトスプリングを少し短くしてごまかそうと考えていた。

ということでポイントカバーを外し、ガバナーにアクセスするんだけど、一応ポイントギャップを計ってみる。0.3mm。あれ、狭まっている。これはあれか、ギャップを正常にしたら直るパターンか?

0.5mmに調整して気温34度の中いつもの散歩道へ。油温70度を超えてもちゃんとアイドルが落ちる。なんだ、ギャップがだめだったんだ。

ヒールがヘタったのか、接点(下の部分)が上がってきたのか、両方か。アイドルが下がらないってことは無駄に進角しているのじゃないかと思うので、多分後者じゃないかと。よくしらんけど。

それにしてもいつもの散歩道、気持ち良い。このショベルの、エンジンが回っていて、いい感じの排気音を聞くのが好きなので、下手な峠道よりずっと気持ち良い。


 


2024年6月30日日曜日

フェンダーをチョップする

ちょっとワケあってリアタイアを外す。せっかくなので色々見ているとフェンダーに一文字のヒビが。いろいろなものが割れたりするのにはだいぶ慣れているけど、ここは初めてだ。しかもタイヤに近いところなので、走っている時に完全に割れてタイヤに突き刺さってバーストととかそんなことになる前に気づけて本当に良かった。タイヤを外さなかったら絶対に気づけなかったと思う。

リヤフェンダーのひび割れ
こーゆーのはパーツごとそっくり交換ってのをよくやるんだけど、リアフェンダーの交換はめちゃくちゃめんどくさかった記憶だし、だいいち値段も高いし、塗装もやらなきゃならない。

ひび割れした箇所から下をぶった切ってそのままにしておこうかとも思ったけど、フェンダーがここまであるのは意味があるはずだし、その意味はおそらくセルモーターとミッションが泥だらけになるのを防ぐことだと思う。なんで泥だらけになったらだめなのかはよくわからないけど。

というわけで、ひび割れたところから下はチョップするとして、その後のケアをどうしようかと考えた。何らかのカバーを付けるのは決定だけど、自分でやるからそのうち外れたりするかもしれない。走っている最中に外れてもできる限りダメージが少ないものが良い。

車の泥除けみたいにゴム素材のものをつけるのが良さそうだ。でもフェンダーとの接合はどうしよう。そういえば、随分前に入手したは良いけど使ってなかったリベットがあったな。あれならバッチリじゃないか?

留め具の穴とフェンダーに開ける穴の位置合わせに相当苦労してなんとか完成。エアコン入れたのに汗だくになった。


この留め具は後で黒く塗っておこう

2024年5月18日土曜日

ふもとっぱらへ

 到着から出発までずっと富士山が見えていて、夜は焚き火がいい感じになるくらい冷えるし、風もなくとにかく心地よいキャンプだった。

行く途中の山中湖

 到着。いつかの失敗からターブ持参。晴れた日のマスト。

 快晴で気持ち良い

FUMOTOPPARA

日が落ちて富士山の色が変わっていく



肉! シャトーブリアン!

いい感じに日が落ち

焚き火とキャンドルの灯が心地よい

日の出前

日の出の瞬間と逆さ富士

朝5時。土曜なのに人多すぎ。

6:45。もう日陰じゃないと暑すぎる。

帰り道の途中、新富士宮口へ

宝永第2火口縁




 山頂直下ではスキーをしている人が多数

 飛行機が近い

2024年5月4日土曜日

2024 GW九州

久しぶりにロングに出よう、去年諦めた九州に行こう、というわけで9泊10日のツーリングに出発することにした。フェリーで4泊するので九州を走れるのは6日間。出発前の予報ではすべての日に雨マークがついていたがさすがに全日雨ということはないだろう。行ったら行ったでなんとかなるさ。

4/27 山口、鉄輪温泉

朝5:30、新門司港に到着。6時に開店する「まりん」で朝食。今日は鉄輪温泉のゲストハウスに予約を入れたが午前中は雨予報。山口方面は雨雲がなさそうなので、広中さんがやっているひろなカフェへ。突然の訪問だから驚くだろうな。

開店までの時間つぶしに角島大橋へ。定番のスポットで写真を撮り、島を一周して橋の付け根にある売店へ。店員に付近のオススメスポットを教えてもらい、元乃隅神社へ。

角島大橋 4/27 8:41

元乃隅神社 4/27 10:48

きれいな景色を堪能したあとバイクに跨り12時ちょっと前にひろなカフェに到着。革ジャンを着て、サングラスをかけて、素知らぬ顔で入っていったらどれくらいで気づいてもらえるだろう? 気づかれるまでとぼけていよう、って思ったけど懐かしさのあまりすぐにサングラスを取って「久しぶりでーす!」と。広中さん変わってないなー。

変わらずに美味しいランチをいただき、少し喋って、一緒に記念写真を取って出発。旅の初日を楽しくスタートできた。

予報を見ると2日後が雨。鉄輪ゲストハウスはバイク乗りが集まる楽しそうな宿だし、まる一日くらいは温泉とゲストハウスでのんびりも悪くないだろう、1泊の予定を3泊にして2日後の雨をやり過ごすことにする。

ゲストハウスの10分ほど手前でエンジンがストール、セルボタンを押しても反応しない。KILLスイッチが壊れた症状だ。出発日にも同じことはあったんだけどその後なんともなかったのでそのままにした。いずれこうなることはわかっていたけど初日にやってくるとは。けれども原因がKILLスイッチならなんてことはない。最悪直結してしまえばよいし、予備を持ってきていたかもしれない。ガス式半田ゴテと半田はあるから15分の修理だろう。

だが、予備パーツはなかったし、あることを確認したつもりの半田ゴテのガスが全く入ってなかった。ちょっと手間がかかったけど回路を直結させて一時しのぎで宿までは辿り着けそうにした。しかし、しっかりハンダ付けしないと長くは持たないのは明らか。幸い近くのドラッグストアでガスボンベが購入できたので、宿について修理。

初めて滞在した鉄輪ゲストハウスはオーナーの人の良さがそのまま宿の雰囲気に出ているとても居心地の良い場所だった。3晩とも同宿の人達と楽しく飲んで喋って、ぜひまた来たいと思う宿だった。330キロ。

4/28 阿蘇

この日は天気が持つので阿蘇に行こう。雄大な阿蘇の道路を走りたいし、7年前に見られなかった草千里も見たい。ゲストハウスのオーナーに教えてもらった渋滞を迂回するルートを快調に走る。山の中はガスっていて視界がいまいちだけど道は本当に気持ちが良い。GWだというのに走っている車がほとんどなくカーブの具合もいい感じ。ミルクロードは「なんだこれは?」って声に出たくらいきれいな景色。

阿蘇市蔵原 4/28 10:44

米塚 4/28 10:54

草千里5キロ位手前から渋滞。上までずっと続いているっぽい。下ってきたライダーの方が「駐車場入るのに2時間待ちだよ」と教えてくれる。諦めてUターン。

ミルクロード 4/28 13:23

湯けむり展望台 4/28 16:30

来たときと同じ道を走り、途中で7年前に滞在した沢水キャンプ場を見に行って、すぐ近くの天空のプロムナードで歩道(?)に乗り上げちゃったカワサキのバイクを目撃し(その時は事故だとは思わなかったけど、同宿のライダーに聞くと事故らしい)、無事宿に到着。260キロ。気持ちのいい温泉で癒やされ、バイク乗りと楽しく飲んで喋って気持ちよく就寝。

4/29 鉄輪温泉

予報通り朝から結構な雨。宿から2キロ半離れている鉱泥の湯へ。泥湯・クールダウンを5セットくらい。風呂上がりに地元のおじさんと少し喋る。東京にもいたことがあるようで、東京のことをだいぶ悪く言っていた。まぁそーゆーもんか。近所の美味しいお店を教えてもらい先に失礼する。また雨の中30分も歩きたくないのでバス停で15分後のバスを待つ。バスに乗るのは1キロもない距離だったと思うが、こんなに雨が降っているし、ブーツで歩くのはそう楽じゃないので価値はある。

国道沿いのバス停でひとりぽつんと立っていると、一台の軽自動車が少し先で停まる。そのままバックしてきたので、これはあれか?「にーちゃんどこまで行くんだい? 乗っていきなよ」パターンか? なんてありそうもない想像をしていたらその通りだった。車に乗っていたのはさっき温泉で喋ったおじさんだった。

喜んで車に乗り込むと、「俺はコロナにかかったら死ぬから」と言ってマスクを付けていた。色々持病があるとのこと。それなのに東京の人を拾ってくれてありがとう。急いでマスクをする。おすすめのお店の前でおろしてもらう。この恩はどこかで困っている人に返します。

お昼を食べていると隣に一人旅をしている外人が座る。聞くとフランス人で日本語は全く喋れない。私が英語が喋れるのがわかると「You explain」と。おい、頼み方ってあるだろうとは思いながらも困っていそうではあるので一通りメニューの説明とかをする。

その後蒸し風呂にいき、風呂上がりにソフトクリームを食べ、温泉街をプラプラしながら宿へ。少し昼寝をして明日の計画を。ここでもやっぱり宿のオーナーおすすめの宿と道を聞く。昨日の道が素晴らしかったのでこのオーナーおすすめなら間違いないだろう。熊本の多良木にあるブルートレインたらぎに2泊予約をいれる。

今日宿に到着したメンバーも加わり、昨晩とは違ったメンツで盛り上がる。明日は早く出るので早めに就寝。3日間とも楽しいひと時だった。鉄輪の温泉街も良い雰囲気だしぜひともまた宿泊したい。

4/30 阿蘇、多良木

昨日の予報では曇りだったが雨が降っている。今日は一昨日たどり着けなかった草千里にリベンジしたい。平日とはいえ渋滞する可能性はあるので遅くならないうちに出発したい。雨の中7:30に出発。

一昨日とは違うルートで、やまなみハイウェイをずっと走ろう。そのほうが時間的にも短いだろう。長者原の看板のところで写真も撮りたい。ところが、どこをどう間違ったのかぜんぜん違う道で阿蘇まで行ってしまった。しかも、曇りだと思っていたのにずっと雨、濃霧。草千里なんか視界ゼロで何も見えない。サクッと素通りして阿蘇山火口へ。

火口は全景が見えるわけではないがまあなんとなく火口っぽい雰囲気はわかる。雨が降ってきたので建物の中に入って休憩していると、「クローズです。外に出てください」と。建物が閉まるのかと思ったら火口一帯をクローズさせるとのこと。濃霧で人がどこにいるかわからず安全確保できないからだそうだ。

阿蘇山火口 4/30 11:04
濃霧のためクローズ

雨と霧の中、カッパを着込み出発。山用のゴアテックスのカッパは蒸れないし保温性もあるしパンツは両サイドにジッパーがあって履いたり脱いだりがものすごい楽。良い選択だった。けれども完全防水のはずのブーツがなんとなくチャプチャプ言っている気がするし、同じく完全防水のグローブも中で水がタプンタプンしている気がする。

お昼休憩を入れた道の駅でブーツを脱ぐと靴下から水が滴っていたし、グローブは中に水が溜まっていた。まぁこんなもんか。

気を取り直してびっしょりのブーツとグローブを身に着けて出発。やっぱり濃霧と雨の中、1時間ほどの苦行をこなし、五木にある道の駅まで来ると嘘のように晴れ間が。

道の駅 子守唄の里 五木 4/30 14:57

グローブを乾かし日なたで体を暖める。南の方から登ってきたライダーは全く濡れてない。聞くと地元の人でちょいと夕涼みに走りにきたそうだ。私の宿方面は帰り道だから一緒に走りませんかと誘われ街まで一緒に下る。人吉市にある、ウッチャンの卒業した高校と青井阿蘇神社に連れて行ってもらう。この方と話さなかったら絶対に行かなかった場所でこんな経験も旅ならでは。格好いいヤマハのバイクに乗っていた方ありがとう。

青井阿蘇神社 4/30 16:11

青井阿蘇神社 禊橋 4/30 16:17

5時頃宿に到着。340キロ。昔走っていたブルートレインそのもの。鉄ちゃんにはたまらないんだろうな。親切なフロントの人に色々教えてもらって開放型の部屋に変えてもらう。鍵はないけどベッド4台分を独り占めできる。ベッドは狭く、頭か足がつかえるけど個室感があるしそれなりに荷物も置けるし目の前にあるお風呂も使えるわりに一泊3,140円でなかなかお得。


ブルートレイン たらぎ 4/30 17:29

車窓から

5/1 国道219号 西都原古墳群

寝坊をしてのんびりと支度をし、11時頃出発。鉄輪ゲストハウスオーナーおすすめの道を通って西都原古墳群へ。熊本県球磨郡多良木町から東へ向かう国道219号は、街を離れると交通量ががくんと減り適度なカーブもあってまさに快走路。オーナーおすすめはホント間違いない。

国道219号 5/1 12:29

雨は降ってないものの濡れた路面のせいでジーンズの裾がびっしょりに。今更ながらかっぱを着る。西都市に着き昼食を食べていると雨が。少し待つがやまないので目的地の西都原古墳群へ。立派な考古学博物館があるので雨宿りがてらじっくり時間をかけて見学。無料なのも嬉しい。

1時間ほどかけて見学し外に出ると雨が激しくなっている。外の古墳群も見たかったのに残念だ。諦めて結構な雨の中帰りの途へ。街を外れ道が気持ちよくなってくる頃には雨が止む。路面が濡れているので気を使いはするがいい道なのは間違いない。国道なのにこの交通量の少なさは何なんだ。

5時頃宿に到着。140キロ。明日の準備をして早めに就寝。明日は晴れ予報だ。九州最終日、草千里をリベンジして新門司まで。すべて下道だとナビによると8時間。夕方6時にフェリー乗り場に到着すればよいので休憩その他を3時間見れば合計11時間。朝7時に出発すれば間に合う計算だ。

簡易宿泊施設ブルートレインたらぎ 5/1 17:10

5/2 阿蘇へ

6:30に出発。雨は降ってないが晴れてもない。阿蘇の予想気温は10度くらい。オーバーパンツの上にカッパをはいて出発。それなりの速度で巡航してもまあまあ寒さがしのげる。ゴアすごい。

7時過ぎ、快調に山道を走っていると突然エンジンが止まる。幸い路肩が広くなっている場所が目の前だったのでそこまで押す。

突然のエンジン停止 5/2 7:14

電気系が落ちたような止まり方だった。メーターのバックライトも消えているので初日に修理したKILLスイッチ関係ではない。どこかがショートしてブレーカーが落ちたかなにかが根本的に駄目になったか、そんな雰囲気だ。幸いまだ朝7時。ここで2時間修理する羽目になっても途中のアトラクションを全部すっ飛ばして最短で新門司港に向かえば夕方6時までにはたどり着けるだろう。

とはいってもこんなところで電装系のトラブルとは。原因を突き止めるのにどのくらい時間がかかるのだろう。「ここでとまるかぁ〜!」周りに誰もいないし、半笑いで声に出した。メットを脱いで革ジャンも脱ぎ、ビニール手袋をつけてトラブルシュートを始める。鍵の抜き差しがきつくなったので昨日強引に鍵を抜いたキーシリンダーから取り掛かる。とはいえキーシリンダー内部が破損していたら直結するしかない。エンジンのオンオフがだいぶ面倒になる。

キーシリンダーを取り外してオンオフを繰り返していると電気系が生き返った。どうやらブレーカーが落ちていたか、取り外しによって接触が一時的に復活したかどちらかっぽい。キーシリンダーを元の位置に戻すが、オイルタンクと接触して火花が散る。どうもこのショートが原因のようだ。端子部分を絶縁テープでぐるぐる巻きにしてシリンダーの取り付け位置を少し調整して取り付け。これでしばらく大丈夫なら大丈夫だろう。25分ほどのロスタイムで復活。

途中絶景のケニーロードを抜け、10:30に草千里到着。7年前の九州ツーリングではGoogle Mapに騙されて到着できず、今回は、渋滞、濃霧と2連敗して3度目の挑戦でようやっとリベンジ達成。

草千里 5/2 10:51

草千里から阿蘇中岳を臨む

30分ほど滞在して長者原の看板へ向けて出発。たしか前に来たときにも通ったような気がするけど長者原の看板と一緒に写真を撮りたいミーハーです。


長者原看板 5/2 13:19

これでミッションコンプリート。あとは下道で別府あたりに降り、その時の状況次第で高速を使ってフェリー乗り場を目指そう。お昼を食べたあとくらいに、何かがこすれるような音がバイクからし始めて少し気がかりだが、走るのに支障はないのでとりあえず先を目指そう。

少し走ると右手に岩下コレクションが。世界に1台しかないドカティL型4気筒、時価2億円のバイクがあるところだ。あのケニー・ロバーツも熊本に里帰りした際には寄るという場所なので、せっかくだから見てみよう。

JAF割引で100円割り引いて入場させもらったけど、オーナーの岩下さんの熱意に触れ1,000円寄付。あれだけの規模のものを維持するのはとても大変だろうがその熱意をぜひ後世に伝えていってほしい。

岩下コレクション 5/2 14:45

フェリー乗り場10キロほど手前で突然クラッチがゆるくなる。まだ走れるけど決して良い兆候ではない。ケーブルの一部が切れたか、クラッチシェルが外れかかったか。セルのピニオンギアがうまく噛まないことがあるので後者の可能性が高い。下手したら走れなくなるので最後の最後なのに本当に気を抜けない。まだ時間があるとはいえ、10キロ手前で停まったらフェリーには乗れないだろう。昼食後に鳴り始めた何かがこすれるような音もだんだん大きくなってきていた。これも悪い兆候だ。ベルトの鳴きだったとしてどこかでベルトが切れたらこれもアウトだろう。セカンダリベルトはテンポラリーのものを持ってきたのでもしかしたらフェリー乗り場までたどり着けるかもしれないが、プライマリーだったら完全にアウトだ。

という状況なのに、どーゆーわけか、早めの夕食を食べるためにバイクを止めた。九州といえばJOYFULL、ということを聞いていた、ファミレスのJOYFULLにとめた。もしかしたらエンジンがかからなくてここで修理するかもしれないという不安から大急ぎでご飯を食べ終える。だったら最初からファミレスなんか寄るなって話だけど、なんでこーなってるのかよくわからない。

ドキドキのエンジン始動は難なく完了しそのままフェリー乗り場へ、と思いきや調子に乗って途中のコンビニで食料を買い込む。そんなのフェリーに乗ったら中の自販機で買えよって話だけど、やっぱりなんでこーなっているのかよくわからない。マーフィーの法則的にはここでエンジンがかからなくなって終了なんだけど予想は見事に裏切られ無事フェリー乗り場へ到着。380キロ。

疲れた。乗船券を発行して、喫煙所で葉巻をふかす。マーフィーの法則通り、葉巻に火をつけた瞬間、並んでいたバイクの列が乗船を開始。係員のおじさんにゴメンして少しのあいだ葉巻で落ち着く。

雨ばっかりだったけど鉄輪ゲストハウスオーナーのお陰で良い道に巡り会え、終わってみれば楽しいツーリングだった。またいつか、のんびりと訪れたい。

フェリーターミナル 5/2 18:12
他のバイクは先に乗船

約1,450キロ
少し走り足りない気持ちを胸に次回の旅へ