2022年7月3日日曜日

いつかの北海道 3

 Day5 8/6


今日も5:30頃起床。標高1000mにあるキャンプサイトからは、美瑛の街をすっぽりと覆う雲海が見下ろせとても綺麗だ。


天気予報を見ると二日後に旭岳付近が晴れるとのこと。次の目的地を旭岳にすると、ここから2時間もかからないので明日一日やることがなくなる。けれども雨の日は走っていても面白く無いのでしょうがない。雨が降ってない今日の内に移動しよう。


のんびり片付けをしてバイクに荷物を積み込むと少し雨が降ってくる。かっぱを着て、荷物にもレインカバーをかけてエンジンをかけようとするがかからない。どうも火が飛んでないようだ。準備を整える前に一回エンジンがかかるかテストしてみるべきだったと後悔しつつ、レイングローブを外し、かっぱを脱ぎ、暑いので革ジャンも脱ぐ。


バッテリー、コイル、コイル端子、プラグワイヤー、プラグ、とひととおり問題がないことを確認し、ポイントにたどり着く。昨日の大雨で内部に水が染み込んでいた。これは同じキャンプサイトにいたBMW R69Sサイドカー乗りの方のが手伝ってくれたおかげ。しかも持参していた紙やすりも頂いた。感謝感謝。恥ずかしい話、その方に言われるまでポイントは全く疑ってなかった。紙やすりでポイントを磨いて小一時間ほどのトラブルシュートが完了。いにしえの偉人たちは「汝、ポイントを磨き給え」と言っていたなぁ。


この頃には雨も上がり、曇天のなか出発。途中、Macの壁紙にも採用されている「青い池」に立ち寄るが、大雨でどす黒い緑色になった姿にがっかりし、その後上富良野と美瑛の街を走る。


大したことないだろうと思って行ってみた「ジェットコースターの道」は、北から南に走ると思った以上にジェットコースターだった。


街なかで洗濯と3日分の食料の調達を済ませ、旭岳青少年野営場を目指す。


ちょうどいい具合にキャンプ場手前10Km位から雨が降り始め、テント設営時には結構な勢いで降り、ひと通り終わってテントに入ると雨はやんだ。誰が、どこから見て、どうやって「雨のボタン」を操作しているのか詳しく知りたい。


 ご飯を炊き、買ってきた”生(冷凍してないという意味だと思う)”刺し身とホタテで夕食にする。ご一緒したキャンパーは旭岳の反対側にある麓から2,3山を超えてきたといい、昨日の大雨時には山小屋にいたそうだ。


その山小屋のとなりにはテントサイトがあり、どこかの高校の山岳部一行が「雨が降っても山小屋は使わない」という部伝統に則って、ずぶ濡れのまま野営していたそうだ。トイレにいくと、全身濡れたままの高校生が5人くらい立ったまま震えているような状態で、さすがに見かねた山小屋の方が全員中に入れたらしい。伝統よりも身の安全が大切と判断するオトナがいてほしいと切に思う。


Day6 8/7


予報通り朝から雨。砂地の地面に出来た水たまりにテントの一部がかぶっていた。水たまりから水路を作って水を流し、周りの砂を集めて水たまりを埋める。子供の時以来の泥んこ遊びが以外に楽しい。


朝ごはんを済ませ、屋根のある炊事棟でぼんやりと時間を潰していると昼ころには雨がやんだ。昼食を食べてから近くのトレールを歩ける準備をし、散歩に出かける。


旭岳の登山口にあるロープウェイで上まで登り姿見の池周辺をハイキングする。1時間あれば回れるトレールを時間をかけてのんびり歩く。曇天だったものの、ほとんど人がいないトレールを独り占めできて気持ちが良い。


キャンプサイトに戻り、すっかり仲良くなっていたチェコから来たフィリップと温泉に行く。夕食を済ませ、天気予報を見ながら明日の計画を立てる。雨の予報ではないものの登山にはあまりむいてない。あさっての土曜日は天候も回復し登山向きだ。


5日間ほど山を縦走するフィリップは、どうせどこかで雨に振られるだろうから明日出発しようかなと言い、自分は天候が回復する明後日に登山することにする。明日は少しバイクに乗ろう。8時に出発すれば、国道39号の三国峠を走れるし、余裕があれば層雲峡からロープウェイとリフトで黒岳観光もできる。


ジェットコースターの道の頂上。止まらずにここを超えると結構楽しい。

同じくジェットコースターの道の頂上、景色も綺麗

かんのファーム(だったと思う)


今晩の夕食

水蒸気を上げる旭岳

姿見の池


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